叡智と真理を探究する者のために

ルドルフ・シュタイナーが重視した魂の6つの行について その4【感情の行】 

どーも。夏樹です。

社会派スピリチュアリストとして時事ネタにも触れて

絶賛売り出し中(ウソ)ですが、

やっぱり本業(?)は、

ルドルフ・シュタイナー系薔薇十字の神秘学、

キリスト教神秘主義の神秘学アルよ、

本筋は外せないネ。

ということで、

このところ触れている、

『主婦や学生、サラリーマンにも役立つ!
 家庭の神秘学シリーズ』なワケですが。


・・・・すみません。


『家庭の神秘学』とか言ってみたかっただけです。。。


とにかもかくも、

ルドルフ・シュタイナーの遺した「魂の6つの行」。

スピリチュアルなら最初はコレ!

というほど基礎的で王道なメソッドの続きです。


前回までの

ルドルフ・シュタイナーが重視した魂の6つの行について その3

ルドルフ・シュタイナーが重視した魂の6つの行について その2

ルドルフ・シュタイナーが重視した魂の6つの行について 


が未読な方は、併せてどうぞ。

思考・意志の訓練について、だ。

となると、

3回目(本来は一か月/ひとつのペース)は、

「感情」の行だ。

では、

感情の訓練について記していこう。

 

 

1.感情のベース機能は快/不快である。

ヨガ笑顔

感情ってのはさ、

一番単純化すれば、

ユングも言ってるように「快・不快」の二極になる。

つまり、受動的な“判断”を行う魂の機能なんだ。

原始的だが、

動物を見れば、基本は快・不快だというのは、

わかりやすいんじゃねぇかな?


で、だ。


もちろん、単に快・不快という判断するわけではなく、

より研ぎ澄まされた魂の感覚としての快・不快を得ることは、

とくに霊的世界の探求においては、

非常に役に立つ。


たとえば、理性的にはよく意味がわからなくても

「なぜかあの善人としか思えない人は、私は不快だ。

 近づきたくない」


と、

どうしても感じてしまっていたとする。

すると後日、

いろいろと人としてマズいことをヤらかしてくれていた

事実が判明した。

近づかなくてよかった・・・。

いわゆる直観に近いが、

これも快/不快という、

「感情」という魂機能の判定をしていた、

ということでもある。

もちろん、

こうした判定は「そのときの自分にとって、

見合った」判断であることは忘れないように。

自分が未熟なら、高度に発達した人を「不快だ」と感じることだってある。

自分にとって都合が悪い人だから不快、

ということも多々あるわけで。


理性的な意味で「内省」もやっぱり必要なんだけどな。

 


2.感情は“深化する”ことができる

ヨガ深化


しかし、こうした感情を研ぎ澄まし、

練磨することは可能だ。

少なくともこの練習を通すことで、

快・不快という魂からのメッセージを自分の欲望や、

打算などで曇らせることなく受け取れるようになる。


感情の一つひとつをより深く味わうことによって、

「感情それ自体を深化させる」という訓練なんだ。

人間、とくに現代人は、

思った以上に自分で自分の感情をもてあましたり、

無視したりしている。

意外なほど、

自分の感情を注視していないもんなんだぜ?


せっかくの魂には、思考・意志・感情という3大機能

が備わっているのに、

退化させるようなことをしちゃあイカンだろ。

しかも、感情というものは、

人間のもっともプリミティブかつ根源的な判断・反応を

する機能だ。

深化させればさせるほど、

「本当の自分の声」というものに耳を澄まして

生きることにつながる。

自分を無視することをやめるようになる。

自分を大切にし、

自分の本来ある在るべき生き方から、

逸れにくくもなるのだ。

 

3.具体的な魂の深化とは?

静かな水
では、具体的にどうするか。


一日のうち、

何時間か時間を決めて、

その間は何があっても、何を言われても、

「自分の感情を表に出すな」ということなんだ。

感情の訓練なのに、感情を無視するのか?

と思うかもしれねぇな。

まあ、聞いてくれ。

たとえば、10時から12時、

あるサラリーマンのケースとする。


その日、彼は朝からどうも歯が痛かった。

しかし、痛みに顔をゆがめることなく、

同僚の前では平然として、ニコニコしている。


しかも10時からは会議があった。

同僚からはあるプロモーション計画について、

ほとんどただの難癖のように攻撃されるが、

気にせず淡々と受け答えをする。


11時30分。会議が終わって疲れつつ、

タバコスペースで一服していたら、

後輩がどうでもいい、

退屈な恋愛相談をしてきた。


「こっちは疲れてんだよ。クソツマンねー話してんじゃねぇよ、ボケ」


なんて思うような内容であっても、

そうした反発心を静かにさせて、

「うん、なるほど。」

「そうだね。それは大変だね」と、

フラットな気持ちで淡々と耳を傾ける。

どんなに意見したくなっても、

ときには批判したくなっても、

それらを抑えて、

ただただ冷静に耳を傾け、

自分の感情は黙らせていく。

決められた時間の間は、以上のように、

徹底して自分の感情を抑え、

フラットにするんだ。

もちろん怒りや憎しみといったネガティブなものだけではなく、

喜びなどのポジティブな感情もフラットにしなくちゃダメだ。


たとえ飛び上がるほどうれしくて、

「やったーーーーーー!!!!」

と叫びだしたいことがあっても、

訓練時間内だったら、静かに微笑むくらいですませてしまう。


そうやって徹底的に、

感情の起伏、表出をコントロールする。

すると、何が起きるのだろうか。

 

 

4.高度にコントロールされた感情は、
圧縮された炭素がダイヤになるように輝きを放つ


自ら感情を意識的にコントロールすると、

一体何が起こるのか。

感情は、外に出せない分つよく内面化される。

つまり意識化される。

自己の感情をその時間内は、

徹底的に深く見つめることになるんだ。

逆説的だけどな。

たとえば、訓練時間中に腹立たしいコトがあったとする。

「うわー、今めっちゃオレ怒ってる!

 でも今訓練時間だし!がんばれオレ!落ち着け。

 なんでこんなに腹立たしいのかよく考えろ・・・」


なんて内面ではなるかもしれない。

荒波のように激しく上下する感情を、

表に出さなずに淡々と見つめるのだ。

こうした訓練を続けることで、

自己の感情の働きがよく分かるようになるだけでなく、

よりイキイキとしたものもなっていくんだ。


なぜ自分は怒るのか。

なぜ自分は喜んだのか。

なぜ自分は悲しんだのか。

日頃はただただ湧き上がるだけだった感情が、

より具体的に、

より意味をもって自分の中で明確になっていくのだ。

もちろん難しいと思うが、ぜひやってみてくれ。

この訓練はとくに「傾聴」、

ひいては霊視よりもより高度な霊的認識、

「インスピレーション認識」

へと至るためにも欠かせない訓練となる重要なものだ。

スピリチュアルな道を歩もうとするものには外せない。

激しい感情の渦と衝突するかもしれねぇが、

そのコントロールと思って取り組むことだ。

やんちゃで言うことを聞かない子どもを抱えている母親なんて、

すごくいいぜ?

この訓練は傾聴の訓練とも相通じるところがあるから、

続けることで子どもが変わるかもしれねぇよ。


あるいは、

最近気難しい恋人や旦那(妻)とかな。(笑)

ま。そんな話だ。

 

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