講座サマリー 最終講義
いやはや。そんなわけでなんとかかんとか、一年の講座終了~。なにぶん駆け足でツメコミ講座。一年で消化するには過大な量ではあるのだが、参加者よ。これから年単位でジックリ取り組んでくれよ。
来年は、何回か、チェックというか、補講くらいは企画するからさ。
さて。とりあえず、サマリー。まず、ヘルメス学的な7つの原理の最後。性の原理。
「どんなものにも性がある。どんなものにも男女の原理がある。性はあるゆる層に現れる」
ヘルメス的な陰陽理論みたいなものだ。
そしてエネルギー的な世界の生成論ともいえる。
プラスとマイナスのかけあわせがすべての創造の基盤。男女も
その例の一つ。
男、陽、プラス電子、女、陰、マイナス電子。物質世界においても霊的世界においても、この相対性は存在し、生成は両者を必要としている。
それが必要ないのは、完全性。つまり“一”なるもの。ネオプラトニズムにおいて、神にあたる言葉が、一なる者、一者。すべては一から流れ出た。
流れ出たという時点で、下位界となり、そこでは「不完全」。
不完全とは、「分かれている」ということを意味している。つまり、分かれている世界において、陰陽あわさって創造するというのは、擬似的完全性の表現、神(愛)を表現すること。
創造とはすべからく神を求め、神を表現し、神へと回帰する行為。ゆえに人は、流れ出て、海(一)へと回帰するのが自然であるように、創造行為をすることそれ自体が自然なる性質。
人の性行為を愛の営みとはいったものだな。
男と女、陰と陽。
相反するエネルギーがぶつかり、交じり合い、一つ上のレベルへと昇華する。
それが、創造。
創造とは相反するエネルギーから生まれる。そしてすべての対立もまた、より高次の愛へと昇華されるということを示している。
テーゼ、アンチテーゼ。そしてジンテーゼへと。
絶対なる一なるものから流れ出たものは、この相対性の世界において、相反するものとの対立、統合という「愛のプロセス」を通して、根源へと近づいていくんだ。
そのことをこの世界を観察した神秘学者は読み取っていた。
ゆえにこの法則を学ぶものは、実生活において生じるあらゆる対立は、より高き結果へと結びつくプロセスこそがベストだと知ることができる。
創造行為、問題解決プロセスにおいて最高の指針とは、「この問題において、もっとも愛にあふれた解決はどこだ?」といった問いかけで、方向性や着地点を探ることが、最高の道筋を見つけてくれる。
あらゆる対立、紛争・・・そのすべては、根源へと近づく結果が用意されていると知っているのだ。だから何があっても絶望はしない。
あんまりさ、愛だ愛だとうさんくさすぎて言いたくないが、そういう原理原則なんだから仕方ねぇっての。w
と、そんな話をして、最後なので、しかも来年は2012年だろ。
アセンション。
5次元になるとか、光の世界になるとか、波動が変わるとか、宇宙人がくるとか。いろいろ言われていますが。
まず最初に断言しておくと。
アセンションは、とっくに起きている。
それが、結論だ。
いつ?
2000年前。
そうだ。キリストだ。
イエスが十字架の上でキリストになったあの瞬間に起きたことこそ、人類のアセンションだったんだ。
事実、アセンシションとは、元来が、キリストの昇天(アセンション)を意味する言葉、ということは、すでに知っていることだろう。
つまり、2000年前に、すでに一度、オレさまたちはアセンションを体験している。
このとき、オレさまたちは何を体験したのか。
それは惑星の進化段階において、稀有なことだった。多分、これほどの進化の大ジャンプは一度しか経験しない。このとき、人の魂は、高次段階へと進化した。
シュタイナーの表現を借りれば、古代の夢の意識から、現代的な理性的な意識へと進化した。私は私、という意識を得た。個我体の確立だ。
では、理性の時代とは、いかなるものか。神秘学を学んでいるなら理解されるが、我々は理性というものを正しく使うことを学ぶ段階にある。思考、意志、感情を完全に律していくことだ。
つまるところ、我々はまだ理性というものを完全に体得していない。
我々の魂はまだまだ未熟な進化段階だ。そんな我々が、物理的な意味でも次元上昇するだの、ライトボディ化するなど、まったくたわごとだ。
人は、段階的に進化発達していくんだ。
そして理性というものを正しく使うならば、すでに今の物質表現の世界において、オレさまたちはこの世界を、社会を、まったくもってユートピアのようにしてもそこに住まうことができる。
スピ系がいうような「アセンション」をする必要なんてまったくないし、高い波動レベルに達した人だけがそんな世界に移行するなどとバカげた話もない。
寝言は寝てから言え、と。
というか、そんな高い人たちこそ、低い世界に残り、導くことを選ぶ魂。高い人たちが、「アセンション」してどっかに行くなんて、本末転倒だ。
この世界をほんとに高い世界へとしていく。
それが、次の我々の目標だ。この世界から戦争や貧困をなくし、誰もが平等にチャンスを与えられ、誰もが本当の意味で生存を許され、可能性を十分に追求することを許される社会。
社会の資源に誰もが等しくアクセスでき、誰もが等しく富める世界。
そんな世界は、今の物質世界でこそ実現しなくてはならねぇんだ。
そのために必要なのが「理性」であり、オレさまたちはこの世界に存在している以上、すでのその進化段階にある。
歴史を見ればわかるが、問題を抱えつつも、少しずつ進化してきた。
戦争はかつてほど容易く行うことはできない。
民主国家同士はまだ戦争をしたことがない。独裁者はどんどん存在を許されなくなっている。経済的偏りもまた少しずつだろうが、世界レベルで是正されていくだろうよ。
遅々たる歩みかもしれない。でもそれが、魂の進化だ。そのために必要な力は、すでにキリストによってオレさまたちは与えられている。
時間をかけても、与えられた服のサイズに相応しく心魂を育てていく。そのプロセスこそが、これからのアセンションに他ならないんだ。
かつてシュタイナーは言った。一本の薔薇としての自己を美しくすることは、庭園全体を美しくすることに貢献している、と。
ぽまいらが霊的な学問を学んだり、自身を成長させたり、実践的に努めることそれ自体が、人類を進化させ、本当の意味でのアセンションへと決定的に貢献しているのだ。
と、いったところ。
そして例によって、薔薇十字瞑想。
また繰り返すけども、薔薇十字瞑想は、
・意志力の集中
・視覚化
・心魂の浄化
・象徴を感情的に体験して霊的器官の発達を促進する
これらのことを一度に行えるオトクな瞑想法だ。
これまでのテキストだとわかりにくいという声があったので、分解し、ちょいと解説等を加えたりしたものを採用。そして練習。
例の霊的プラクティスにも最後の部分を付け加えて、復習し、ざっと練習。
最後にちょっとしたエレメンタルの創造をしてフィニッシュ。
(※講座では言い忘れたが、人間は四大元素のマスターに成り行くものとして、また“神の似姿”の存在として、エレメンタルを意図的に創造し、役割を付与する権利を持っている。この部分はダスカロス的に言えば、人間の魂は元来が大天使の位階にあったので、思考→欲望型エレメンタル―位階は天使―を創造する権利がある、と。もちろん、“正しい”目的でないと、これは黒魔術師の行為になるが。)
そんなこんなで、一年の講座、終了。
お疲れちゃんでしたな。
今日の一歩の積み重ねが、積み重ねられて、ぽまいらは遠方へといける。当面、十分なプラクティス法などはもう手にしている。
どうか、一人ひとりのペースで、ゆっくりでいいから、歩き続けて欲しいと思う。
そして何より、この一年、教えさせてもらうことで、自分の中にあったものが随分体系化されもしたし、勉強になった。未熟な部分も痛感した。改めて、しばらく自分自身も行法にちょいと打ち込むかーと思った次第。
また開講するときがあったら。
そして縁在るヤシらがいれば。
そのときは、また会おうぜ。
ま。そんな話だ。


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