ソクラテス、ブッダ、エックハルト──
心魂を見つめてきた先人が実践した「内省」。
霊性進化に欠かせない、
潜在意識と向き合う技術です。
このテキストは、その基礎的なすべてを
収めた書き下ろしの冊子です。
『魂の哲学 BasicText』(全8章)。
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※本冊子の内容はすべての人に対して効果を保証するわけではありません。
潜在意識を書き換えれば、
現実が変わる。
寝る前に理想をインプットすれば、
願いは叶う。
そんな本を読んだ人も、
実際に試した人も、多いはずだ。
では、こんな経験はないだろうか。
やってみた直後は、
たしかに何かが変わった気がした。
気分が上がり、うまくいきそうな予感がした。
──でも、しばらくすると、元通り。
また同じことでイライラして、
また同じパターンで人間関係につまずいて、
また次の本を、次の方法を、探している。
潜在意識という「場所」は、合っていたのに。
なぜ、変わらなかったのか。
先に、結論を言っておきたい。
それは、あなたの努力や素質の問題ではない。
潜在意識の「扱い方」が、逆だったのだ。
心理学の世界では古くから、
人間の意識は氷山にたとえられてきた。
ここで、一度立ち止まって考えてみてほしい。
潜在意識が意識の95%を占めている、
ということは。
自分が、なぜそう感じ、
なぜそう動いているのか──
その95%を、自分で説明できない、
ということだ。
理由のわからないイライラ。
繰り返してしまう同じ失敗。
説明できない不安。
それらはすべて、
この「言葉になっていない95%」
から来ている。
だとすれば、
おかしなことに気づくはずだ。
世の中の多くの方法は、
この95%に
「願い」や「イメージ」を
さらにインプットしようとする
古今の思想の本流は、
逆のことを教えてきた。
ソクラテスは「汝自身を知れ」と言った。
ブッダは「自らを灯明とし、自らを見つめよ」
と言った。
中世の神秘思想家エックハルトも、
探求の出発点を自己の内側に置いた。
彼らが指した方向は、一つだ。
潜在意識に何かを足すのではない。
潜在意識を、
少しずつ「顕在意識」に変えていく。
つまり──潜在意識を、減らしていくのだ。
これが、感覚的に多くの人がわからない。
方法は、2500年前から変わっていない。
内省だ。
日々の心の動きを観察する。記録する。
パターンを見つける。その根源を探る。
「なぜ、あの一言にイラッとしたのか」
「何が、自分の心を動かしたのか」
「その反応の奥に、何があるのか」
こうして言葉になった部分だけ、
潜在意識は顕在意識に変わる。
95%の闇に、
一つずつ、光が灯っていく。
そして、決定的に重要なのだが──
体験は去る。理解は残る。
心地よい体験、特別な体験は、
時間とともに必ず薄れる。
だから体験を追いかける学びは、
何年続けても積み上がらない。
だが、一度「自分はなぜ、あの場面で怒るのか」を
本当に理解したら──
その理解は、二度と消えない。
一度言葉になった自分は、
もう「わからない自分」には戻らない。
派手さはない。
即効性もない。
正直に言えば、地味だ。
本当に地味だ。
だが、これが積み上がる唯一の道だと、
考えている。
そしてその具体的な方法と、
思想的背景を全8章で
書き下ろしたのが本書だ。
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