書評-脳が喜ぶコミュニケーション
(メルマガより。)
どーも、オレさまです。
閑話休題。内省の〆に入る前に、
定番化しつつある書評号、
「脳科学マーケティング 100の心理技術」
著 ロジャー・ドゥーリー
今回はこいつを元ネタに。
まず、若干話はそれるが、
おれ、「スピリチュアル・マーケティング」
というコンセプトを提唱しているのな。
だってたまに言われるもん。
・スピリチュアルに関心あるけど、仕事がうまくいかないので手がだしにくい。
・スピリチュアルは真摯になれば清貧でないといけないの?
・スピリチュアル好きだけど、お金持ちになったらダメなの?
・スピリチュアルをマジメにやると、お金に罪悪感が出てくる。
気持ちはわかる。
ましてやオレだって、
よくここで欲々しいスピなビジネスマンどもを批判している。
そのせいで、スピは本来的に清貧思想とか、
ほんとのスピ系は豊かさを追求すべきではないとか、
いろいろと誤解させてしまった人たちもいたようだ。
そうした誤解も解かなきゃいけない。
まっとうに稼ぐことはとても尊いことだし、
あのパラマハンサ・ヨガナンダ(名著「あるヨギの自叙伝」の著者)
もはっきりと言っている。
「経済的に豊かになる技術は重要だし、
豊かになることで霊性発達を促進させることができる」と。
(これは趣旨な。正確な文言はまた今度調べて書くよ。)
実際、彼の師なんてマスターだったにもかかわらず、
金融系だか投資だかのスキルでそれなりの富を築いてもいた。
だからまぁ、現代人には、
衣食足りて礼節を知る、
じゃないけど、
より社会的・経済的にラクになって、
スピリチュアルな探究をしやすい環境を整える、
そんなサポートもいるなと実感している。
で、「スピリチュアル・マーケティング」を
今体系化していて、
一部に提供しているわけ。
おれのライフワークを表の稼業に落とし込んだようなもんだ。(笑
この名称は、元々はすごくざっくり言うと、
フィリップ・コトラーというマーケティングの神さま的な研究者の、
「マーケティング3.0」にある概念。
人間は、「スピリチュアル」な存在である。
より善く生きようと考える唯一の存在。
そしてマーケティグ3.0は、
クライアントを「スピリチュアル、ハート、マインドの3つを持つ存在」
ととらえる。
だからマーケティング3.0時代の企業は、
自社の利益・顧客への対応以外に、
社会的コーズを果たさなければならない、と。
コーズ・マーケティングもその流れで生まれた。
「企業が社会に対してどんな貢献ができるか考え、
実行していく」がコーズ・マーケだ。
ある商品を買うと、
数%が何かしらの社会活動に寄付されるとかさ。
まぁそんなカンジ。
おれの提唱するスピリチュアル・マーケティングは
もう少しその先を見ているのだが、
まぁその話はまた別途。
で、そんな先を見たコンセプトを掲げているからと、
他の研究結果が活用しないことはない。
むしろ、テクニカルには大いに重なる。
そこでコレ。とても秀逸。
広報・マーケティングが職域のおれはもちろん、
通常の人間関係でもかなり応用できる。
(その点を評した友人コメントに笑ったので後に紹介)
ちなみに今なら30日間の間に返品すれば無料!
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というサービスだそうで、
利用するといいかも。
残り40名ほどなので、
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関心があるヤシは急ぐといい。
「脳科学マーケティング 100の心理技術」
著 ロジャー・ドゥーリー
さて、ようやく本題だが。
基本的に、
「広告」とか「宣伝」って、
言ってみれば人の心を相手にしている。
もっと言えば、
「欲求」をいかに喚起するか、が勝負だ。
「欲求喚起のコミュニケーション」と言ってもいい。
そして世の中をざっと見るといい。
世の中に溢れている「情報」というのは、
そのほとんどが「宣伝」だ。
道を歩いてみよう。
ビルの上には社名を伝える看板がある。
電柱には美容院の場所と電話番号を伝える看板などなど。
「コレ買って!」
という宣伝広告から、
家々についている「表札」。
これだって、
「ここは加藤の家です」という宣伝だ。
世の中にそれほどあふれている広告宣伝だが、
従来は「いかに欲求を刺激するか」
という思考に基づいていた。
そこを大きく変えたのが、
現代のニューロサイエンスだ。
機能的磁気共鳴画像法(fMRI)による
脳スキャンを使えば、
たとえば、
・高すぎる値段を見聞きしたときの脳の反応
・つねられたときの反応
これが「非常に似ている」ことが分かってしまう。
どっちも「痛み」なんだな。
そんな「脳の反応」を蓄積することが可能になったんだ。
だから逆も可能。
それも、どんな情報を与えたとき、
脳が喜ぶのかが分かったわけだ。
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そこでこんな脳科学の知見をビジネスに応用したのが、
ニューロマーケティングという新しいメソッドだ。
心の反応よりも、
脳の反応を見る。
そんなコンセプトだな。
ざっと目次も見てみよう。
Chapter1 価格が脳に与える影響
Chapter2 五感を刺激して売り込む
Chapter3 脳が喜ぶブランディング
Chapter4 紙媒体と脳の相性がいい理由
Chapter5 脳が喜ぶ写真の使い方
Chapter6 顧客の脳の信頼を勝ち取る
Chapter7 脳が喜ぶ接客スキル
Chapter8 脳が喜ぶセールステクニック
Chapter9 脳を刺激するコピーライティング
Chapter10 脳が喜ぶマーケティング
Chapter11 男性脳、女性脳それぞれの攻略法
Chapter12 顧客の脳を買う気にさせる
Chapter13 脳を刺激する映像メディア活用法
Chapter14 脳を刺激するインターネット活用法
これ、脳という文字を「心」とか「心理的」なんて文字に置き換えたら、
まぁ今までの広告・ビジネス系書籍と大差ない本だ。(笑)
ところが、
「脳」という技術的に観測可能な対象であるところが秀逸だ。
メソッドそれ自体は、
もちろん従来と変わらない。
ただ、従来効果的と言われていたコトも、
脳科学的にはイマイチだ、
というデータが出ているのだ。
これは、
自分のビジネスへの応用はもちろん、
通常のコミュニケーションでより
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好印象を持ってもらうためなど、
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日常レベルへと落とし込むことが可能だ。
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いやー、広報PRマーケティングが職域である以上、
こいつは無視できんよ、ほんと。
そして同じくコレを読んだ友人が一言。
「これは嫁の機嫌をよくするテクニック集だ」
恋愛や夫婦関係に応用するかはともかく(笑)、
ビジネスに非常に使い勝手がある一冊なのは間違いない。
ま。そんな話さ。
「脳科学マーケティング 100の心理技術」
著 ロジャー・ドゥーリー
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参考になれば幸いだ。
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