薔薇と十字架 4
はい、そんなわけで、放置プレイだった薔薇十字のシンボリズムについて。前回までにさ、つまるところ十字のカタチは、時間・空間的な収斂点としての「いま・ここ」と時間・空間の無限なる広がりを示していると書いた。つまり、十字とは太極図なのだ、と。
こっからが薔薇十字として独特のものになっていく。薔薇十字には幾つかのバリエーションがあって、十字の中央に1つだけの薔薇がついたカタチもあれば、もっともメジャーな交差点に円を描くように配置された7つの薔薇に彩られたかたちがある。
基本的に薔薇十字とオレさまが言うときにはこの後者のタイプを意味している。
そしてカタチだけでなく、色と材質もまた重要だ。十字は漆黒の木であり、薔薇は深紅に咲き誇る花弁をもつ。なぜこうした形姿なのか。
結論から言う。薔薇十字のシンボルとは、未来にオレさまたちが到達する魂のあり方を示している。そしてその姿形が持つ波動を魂に浸透させて、遠い未来のあり方におのれの魂を近づけるためにある。
十字架の時空的な意味は前回までに述べた。そしてさらに漆黒の木であるということにも意味がある。それは低次元の感覚に支配された欲望が「枯れた」状態を象徴している。さらに深紅の薔薇は、同じく低い次元の誘惑、衝動を生み出す源泉としての「血液」が美しく澄んだ赤となり、その衝動は純化され、霊化された高次のものに至っていることの顕れだ。
さらに7つ咲き誇った薔薇としてあるということは、人の霊的身体に7つあるエーテルセンター(チャクラ)もまた美しく純化され、開花することを示す。
この遠い未来の高い次元のおのれの在り方の波動を心魂に響かせることで、低い次元のおのれを浄化し、波動を高め、その状態に近づこうとするものなんだ。
そしてこれが、薔薇十字瞑想における目的でもある。単に薔薇十字の形を瞑想して魂を沈潜させるだけでなく、薔薇十字を出現させるためのプロセスをイメージ(神秘学概論参照)が重視されるのも、この意味における「薔薇十字の象徴的意味」を魂に響かせ、魂を浄化、純化させることを通して霊的に進化させていくためなんだ。
だからプロセスをすっ飛ばして最終形の薔薇十字のカタチへの観照だけでは効果は少ない。薔薇十字を形成するプロセス全体を観照することでそのシンボルの持つ意味が魂に浸透するのだ。
それが、薔薇十字というシンボルが持つ意味なのさ。
ま。そんな話だ。
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