叡智と真理を探究する者のために

ヘラクレスの12の難行

 

Contents

本記事の概説

どーも。夏樹です。今回は神話におけるヘラクレスの難行に隠れされた、秘教的解釈と取り組みについて書いていきます。結論から言うと、我々は、英雄ヘラクレスのように、まずは「ネメアのライオン」と呼ばれる凶悪の敵を打倒さなくてはならない。そしてそのライオンとは、魂に潜む、非理性的な「怒り」のことである。

ヘラクレスの難行のギリシア神話を知らない人は、wikiさんのヘラクレスの項を参照してください。

 

 

ヘラクレスの12の難行の意味について


さて。


今回は久々(?)に、ちゃんとした神秘学派らしい内容だ。(笑)

ヘラクレスの12の難行。

 

聞いたことがある人もあるんじゃない?

元ネタのギリシア神話が好きだったり、名探偵ポワロにも同名のシリーズがあるくらいだし。

 

まぁそれでも一応、簡単に説明してみよう。

 

そもそもの神話の内容はこうだ。


端的に言うと、ヘラクレスはゼウスの子なんだが、妻のヘラをさしおいて、アルクメーネーとヤることやっちまった。ギリシア神話、こういうの多いよなーw

 

んで、挙句にうまれた子が、

 

「アルゴス(ギリシアの都市)

 の支配者になるぜ!」と宣言。

まるで誰かの「新世界の神になる」と似た香りを感じますw

 


すると愛人の子が「なにを!」と怒った正妻ヘラのたくらみにより、ヘラクレスはトチ狂い、罪を犯した。

 

正気に戻った彼は、贖罪の方法を得るべく、アポロンの神託を得た。

 


「まぁこんな試練を

 乗り越えたらええんちゃう?」

 

と。それが、

彼の苦難の道、

のちの英雄神話である

「ヘラクレスの12の難行」だ。

めっちゃダイジェストだけど。(笑)

 

怒れる獅子を倒せ!


さて。


唐突だが、神話とはメタファだ。とくに神秘学派の人間がからめば猶更だ。


ヘラクレスの12の難行は、まさに当時のギリシアの秘教の学院の手によって編まれた物語だ。

 

ヘラクレスは12の難関を乗り越えて、最後の最後に自らを焼いて死んだ。


そして神となって、ヘラに許された。


これはまさに、人の霊的成長、神化に至る全プロセスの物語なのだ。

 


そこで話をヘラクレスに戻すと、

彼の最初の試練は、


「ネメアーの獅子」との対決だ。


いかなる刃物を通さない、傷ひとつつかない。


しかし、最後には絞殺した。


では、この獅子とは何か。


それは、

人間の持つ「怒り」なのだ。怒りこそ、我々誰もが心の中に宿す、恐ろしいバケモノ、ネメアの獅子のことなのだ。

 

 

獅子との対決から、霊的成長が始まる

 

人間がスピリチュアルな道を歩み始めるとき、最初に対決していかなくてはならないのが、内面世界に荒れ狂う「怒り」である。

 


この怒りを追い込み、追い込み、みつめ、「抱きしめ」、殺す。(無力化)

 

人は誰しも、己のうちに荒れ狂う「獅子」がいるのだ。


まず我々は、この獅子と対決し、逃げずに真正面から向き合い、乗り越える必要がある。絞殺すなんて、真っ向勝負ですわw プロレスかってのw  空中殺法なんてダメ。接近戦。そけも超接近戦だ。全力のハグである。

 

敵はあらゆる刃物や飛び道具を跳ね返す皮をかぶっているのだから、もう近づいて絞めるしかない。近づくためには、頭を使う。理性が必要だ。


神話に隠された秘教の道は、そう教えているのだ。


実際、本当に霊的に成長した人は、基本的に温厚だろ。シュタイナーも、温厚であることの大切さは語っていた通りだ。

 


一方で、人としての尊厳を守るために怒るときだって尊厳をもって冷静に怒る。


だから仮に怒っても、理性によってコントロールされているからこそ、正しい意味で獅子のようで威厳がある。それはヘラクレスが獅子を倒し、そのあらゆる攻撃を跳ね返す皮をはぎとり、自分でかぶって防具としたと話は続くが、そのような意味がある。

 


己のうちの獅子を制御したとき、人はそう成っていくのだ。

そんな具合に、我々は12の難行を経ていく必要がある。

 

本物の古代の神秘学派は、そのように叡智を遺してきたのさ。


ヘラクレスの12の難行。

 

この解説シリーズ、需要があれば、またやろうと思う。

 


ま。そんな話さ。

 

 

 

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