叡智と真理を探究する者のために

VOL.48─「驚く力─熱く生きる力を取り戻せ!─3」

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■VOL.48─「驚く力─熱く生きる力を取り戻せ!─3」
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どーも。オレさまです。夏樹です。
寒さに震える子犬のように生きてます。


幼少の頃よりカラダが固すぎ、
どうも太極拳の練習で右肩の筋を痛めたようで、
ただでさえ低い可動域がさらに減少中です。


今回は、
「驚く力」についての3回目だ。


エラくあいてしまった。

復習に、2回目はコチラ。
https://wizardofsoul.org/blog-entry-926.html


忘れた人は目を通しておいてくれ。

で、まずざっとこれまでのを要約すると、
「驚く力」とは、

・ありふれたものにさえ「驚くことができる」
というのは、常に新しいことに
「気づく力」である。
・ありふれた日常でも「驚ける」と、幸福度が増す。
・なんでも「分かった」気になって魂が疲れていく
現代人の病を克服することができる。


といった趣旨でまとめ、
前回の最後に、
驚く力とは、

「今目の前の奇跡に気付き、
その奇跡の美しさに問いかける力だ。

子供のようにそれを取り戻していくとき、
おまいの人生に再び光彩が甦り、
まるで春に芽吹く若葉のようにすべてが若々しく輝き始めるだろう。」

と、〆た。

では、ここで実際的に驚く力をどうやって取り戻すのか。


ここで、
最近あまり触れていなかった
「魂の6つの行」における、
四番目「思考と感情」の行の解説をする。


最近になって本メルマガを読み始めた人のために
簡単に復習するが、
神秘学の実践において、
魂(思考・意志・感情の3つの基本機能を持つ)を鍛えるために、
半年を一つのタームとして、
行に取り組むプログラムがある。


1か月目─思考の訓練
2か月目─意志の訓練
3か月目─感情の訓練
4か月目─思考と感情を融合させる訓練
5か月目─思考と意志を融合させる訓練
6か月目─思考・意志・感情を融合させる訓練


このうち、
4か月目に当てる訓練なんだ。
ちなみに、おれもコレは基本と思って継続していて、
2月なので意志の訓練をしている。


で、この4か月目のやり方としては、
簡単に言うと、
一日のうちの一定時間、
「何を聞いても、どんな事態に遭遇しても、
 その時間内であれば、すべてを肯定的に、
ポジティブに捉え、優れた点を見出す」訓練なんだ。
積極性の行とも言う。


この具体例を示すために、
シュタイナー研究家高橋巌氏は、
路上で犬の死体を見たイエス・キリストの一言を引用した。


当時は、
歯医者なんてそうそうないだろうし、
歯を磨く習慣だって多分たいしてなかっただろう。
そめため、多くの人の歯はあまりよくなかったようだ。


そんな人たちが、
通りの犬の死体を見て、
汚いだの不衛生だの、
誰か早く片付けろだの言い合っている。


しかし、イエスは死体を見て、
「なんてきれいな歯・・・」といったとされるようだ。


その一言を聞いて、
うす汚い犬の死体にも劣る点が自分にあると、
周囲の人はハッとしたとかなんとか。



つまり、
どんなものにも、
美点を見出すことはできるのだ、と。


この姿勢を体得すると、
どうなるのか。


プラトンの言う、
「真・善・美」を自分の人生に、
そしてこの世界に見出すことができるようになる。


よく抒情的に、
世界は美しいという。

そりゃ、
オレさまだってそう思う。

しかし、
ただ思うだけでは、
ただロマンチックなだけだ。


神秘学学徒は魂を練磨し、
泥の中にも魂を震わせる真実を、
叡智を見出さなくてはならない。


人々が忌み嫌うものの中に、
天上の美を見出さなくてはならない。


真理を、そして善を見なくてはならない。


それができなくて、
なぜこの宇宙の深遠さを己の魂に
映し出すことができようか。


なぜ隠された叡智を見出すことができようか。


路傍の名もなき草花に、
心魂を震わせる叡智を見る。
真実を見る。


そんな魂になって初めて、
この道を注意深く、
そして喜びとともに歩いていき、
宝石のような叡智に出会えることができるのだ。


「スピリチュアル」と呼ばれる道を歩みたいと願う、
すべての者たちは、
価値なき石ころにだって、
偏在する神を見なくてはならない。


それが、「驚く力」の本質だ。


かつて誰もが子供だった。
そして子供時代は、
世界のすべてが新鮮で輝き、
驚きに満ちていただろう。


あのときのワクワク、
驚き、喜びを取り戻すのだ。


最後に、
アインシュタイン博士の名言を贈ろう。


【驚きを感じられなくなったら人は死んだも同然】

「私たちが体験しうる最も美しいものとは、
神秘です。これが真の科学の源となります。
これを知らず、もはや不思議に思ったり、
驚きを感じたりできなくなった人は、
死んだも同然です。」


アインシュタイン博士はそれを科学の源といい、
オレさまは神秘学の源という。


真理を知りたいと願い、
宇宙の根源へと進もうと願う魂は、
科学だろうか神秘学だろうか、
道は違えども、
些末な違いでしかないのさ。


ま。そんな話だ。

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■編集後記
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そんなワケで、
よく知り切れトンボで終わりがちな(苦笑)
おれの数話連載ものの一つ、
驚く力もなんとか終えられたぜ。


やれやれ。

次回からは、
また違うシリーズに入っていきたい。


あんまり生真面目なネタばかりやっても仕方ないので、
シュタイナーの「予言」とか、
アストラル界探訪記とかやってみようかなぁと思ったりしている。


全然違うかもしれねぇが、
引き続きよろしく。

もちろん、
こんなスピリチュアルネタも読んでみたい!
とか、質問とか受け付けているので、
引き続きよろしくしくな。
このメルマガに返信すれば、
オレに届くので。

では今回はこのあたりで。







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  • 加藤 { すみません、今の今迄コメントに気づかず失礼! >人知を超える知恵の賜物 そうですね。そのような叡智に敬意をもって向き合える心でありたいものです。 }
  • 市川康明 { エジプトの秘儀と薔薇十字団の関連を教えて頂いまして,有難うございます. 死後の世界の理解には,論理を超えた感性が必要であり,人知を超える知恵の賜物ではありますね. }
  • ポチ { とっても共感します。 キリスト教ではキリストに似る、であったり創造を完成させることがゴールですが、キリストは創造を完成させるために受肉と贖罪とその後の継続的な働きかけを行い、創造の完成は「(自我の束を含む)この社会」を指してるわけなので、社会運動に参画せざるを得ない。 それをキリスト教で一番端的に表現しているのがプロテスタントなんだろうと思います。 アメリカは理想と現実の狭間で矛盾だらね。でも彼らはだからといって理想を捨てることはありません。 }
  • 加藤 { いえいえ。お役に立てていたら幸い・・・! }

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