叡智と真理を探究する者のために

『引き寄せの法則』、ほんとに使う準備はいいですか?

あー。どもども。引き寄せるというより、引きよせられている昨今なオレさまですが、ぽまいらはいかが欲望実現の波動アップに勤しんでいやがりますか。



さてさて。世の中まだまだ願望実現系すぴセミナーは盛況のようす。皆様、よっぽどてめぇの欲望が「実現させるに値する」ものだと疑いがないのだろう。



ある意味、すばらしい。きっと、誰かさんに「きみは、そのままでいいんだよ・・・」みたいなことを言われて自己肯定まっしぐらに生きているのでしょう。



で、だ。



そうした欲望のリアライズを目指す方々がここで用いるのが、「引き寄せの法則」。言葉を変えれば、「同波長の法則」なんて言い方をしている人もいたりする。



まぁ同じか。いずれにしても、この法則を利用してやろう、と思うのが多いからこそ、引き寄せ系セミナーとかそのテの本が売れるのだろう。



神秘学的にいっても無論、そうした法則は確かにあるよ。



宇宙の運行システム、創造の原理の説明などにおいてよく用いられる。よく言われるところだと「天にあるように地にも」のヘルメス学の言葉にも表れているとおり、この世界の成り立ちを紐解く叡智として語られる。



それは、なぜ人の思考(精神力)が<世界>に作用して、創造が起こるのかということの説明でもある。いわば「神の似姿」としての「人の権威、栄光」について語られる神学的側面でもある。



しかし、当たり前だが、弟子に向かって「このシステムを利用して、てめぇの望むモノをどんどん実現しろよ」なんていう導師はいない。



神秘学徒がそうした法則・・・というか「原理」を学ぶのは、四大元素を、ひいては<自分>をマスターして、霊的に進化していくためだ。



でもって。そうした法則を使って望みを叶えようとするものは、願望実現とワンセットで働く原理(法則)もあることに思い至っているのだろうか。



めちゃめちゃ当たり前のことだぜ。この世界は相対性で成立しているし、それこそオレさまたちは学ぶために今この次元にいる。だから、仮に「引き寄せ」の達人になったとしても、次のことからは、逃れられない。



つまり、「代償の支払い」が待っているということ。



何かを手に入れたら、次はそれを失うプロセスが必ずあるだろ。「喜び」を手に入れたら、「不安」や「悲しみ」が待っている。カネを手に入れたら、次は失う不安だ。ココロの中にも相対性の原理というものはあるということなんだ。



これがあるから、「常に安定して、安らぎや幸せの中にいる」のは難しいわけだ。



だが、本来、スピリチュアルな学びは、この内的世界における相対性の克服(原理のマスター)をしていくことにある。



いわゆる悟った人が、「天国のような喜びと地獄のような苦しみ」といった感情のジェットコースターな人生を歩まないのも、まずは内的世界において、相対性をマスターしているからなんだ。



いっちゃなんだが、引き寄せの法則でとにかく「願いを叶えたい」ってヤシらはそんなレベルにいねぇだろ?



そんなヤシらが、仮に次々と「願望を実現」したところで、次に遭遇するのはこの相対性との対峙だよ。



ぽまいらも人生振り返ってみろよ。



受験が終わって一安心かと思ったら、次はまた試験だ人間関係だに悩まされ。恋人ができたと思ったら、別れに泣いて。ようやく就職して試験から解放されたと思ったら、また人間関係に悩み・・・。



次から次へと「苦楽」はワンセットでやってきたはずだ。結局、次から次へと「もっと現状をよくしたい。そのためにはさらなるお金、環境、人(友人や恋人)が欲しい・・・」と堂々巡りだ。



早い話、引き寄せで次々へと大きな願いを叶えたところで、内的世界で相対性をマスターしていない限り、さらなる苦楽を次々と引き寄せているだけなんだ。



まるで、引き寄せをマスターすれば、人生は「喜びだけ」で満たされる―かのように引き寄せ系の人々は言ってるけどよ。




子どもだって、おやつをもらったら、食べ終わってなくなる哀しみと対峙せにゃならん。w 「毎日食べきれないほどお菓子があればいいのにな~」と思ったことが誰だって1度や2度はあるだろ?



引き寄せは、それを叶えるように見せているが、それだけじゃねぇってこった。



「幸せ」になりたくて、そうした法則を利用しようとするのは結構。



だが、相対性を克服して常に「幸せ」でいるためには、内的世界における平安を果たさなくてはいけない。そっちが先なんだ。それを具体的に説く「引き寄せ伝道師」をオレさまはまだ知らないが。



そしてヒニクな話だが、内的世界で相対性をマスターした者が、欲望が肥大化した願いを叶えようとすることはなくなるだろう・・・。



もはや彼らの「喜び」や「幸せ」は外的条件によっては左右されないからだ。本人はただ、「幸せ」であることを選んでいるだけといった状態になる。



なんだって手に入れられる(創造できる)状態に至ったとき、人は低次の欲望からは解放された高みにいるんだ。そしてスピリチュアルな事柄を学ぶということは、その状態を目指す道でもある。



残念かもしれないけど。w



ま。そんな話だ。

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