叡智と真理を探究する者のために

寒さの中の散歩

食っちゃ根、食っちゃ寝の正月で「体重計? なにそれ。アタイ、そんな道具知らないから!」なんて現実逃避している皆さまこんばんわ。更新連打のオレさまのですが、「いつまで続くかねぇ」なんてぽまいらの冷ややかな目線が痛い今日この頃です。



さて。昼間は少しうちの近く、大倉山公園のあたりを散歩していたのだが、冬は寒くてDeathりそうになる。だが、空気の凛とした緊張感と清々しさは心地よいな。



せっかくなので、高岡英夫の「ゆるウォーク」で歩き始めたオレさま。



しかし。



寒いとカラダをゆるめることが、ムズい。(苦笑) なんで寒さに抵抗しようとすると、人間緊張しようとするかねぇ。たいしてかわらんだろうに。と思うが、ダラ~ンとすると、やはり寒さが余計身にしみるのだから、仕方ねぇ。



しかし、そんな寒さの中、ガキんちょが元気に走り回っていやがる。やはり、子どもは元気だ。すると小さい男の子が、まだあるもんなんだな、どんぐりを拾ってうれしそうに持っていた。



さて。ぽまいらもどんぐりを拾ってなぜかうれしくなった経験はあるだろう。ただの木の実なのにな。



だが、あの小さな木の実の中には、まだ見ぬ、とても大きな樹木へと成長する力がまどろんでいる。地の闇に包まれて、日の光に向かって純粋に成長しようとする生命のあり方が眠っているのだ。そこには、不純な欲望は一切ない。



この小さな木の実に意識を沈めて、人間よりも低次な存在のはずの植物の在り方に同調する。人間は、単に上へと向かうだけでなく、人を活かすより低い進化段階の存在(植物・鉱物)に眠る、人間より高い次元の力を学ぶ必要がある。



人間は、鉱物や植物よりも高次に進化することと引き換えに、不純な欲望を持つようになってしまった。だが、植物には不純なものが一切ない。ただただ純粋に「光」へと向かうその在り方は、人間の魂から不純なものを排する在り方を教えてくれている。



「進化する宇宙」の中、己を供犠として「人間が進化するための営み」を与えてくれる存在に、人間は感謝することができる。植物存在は、まさにこの代表だ。



人はより高きに向かうとき、より低い存在から学び、支えてもらっていることを知らねばならない。この宇宙の営みを知るとき、人は自然と畏敬の念を魂に宿す。そしてこの想いが、魂の感覚器官の発達を促していく。



たった一粒の木の実からも、人は宇宙のことわりを知り、魂を振るわせることができるのだ。



ま。そんな話だ。

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