叡智と真理を探究する者のために

「経済的自由」とかを語るスピリチュアル系成功哲学が絶対にアウトな理由

あー、ども。夏樹です。


最近、「経済的自由という言葉や思い込みに憑かれていたよ」という人に会った。

まぁビジネスでそれなりに成功⇒失敗⇒復活という軌跡を歩んだという。


ご多分に漏れず、
引き寄せの法則とか、自己啓発、
成功哲学をかなり勉強したようだ。

そんな中で、
彼はふと気づいたことがあったようだ。
とくにスピリチュアル系の成功法則を語る(騙る)人々に・・・。

 


1.米国でも、日本でも成功イメージがあまりにも貧しい。

アメリカ金持ち

 

 

「ねぇ加藤さん。成功という言葉をきいてどう思います?」

ふと彼は言う。
仮名Yさんとしよう。
Yさんは今では一生困らない資産を築いた。
しかし、一度はどん底で失っている。

「Yさんみたいにビジネスで成功したりして、莫大な資産を築くことかな。あるいは労働から解放されたり……」

しかし、Yさんは首をふる。

「聞き方が悪かったかな。神秘家の加藤さんに聞きたい。人生の成功とはなんだろう」

 

「……外的環境とか資産じゃない。それは結果に過ぎない。自分が幸せだと思う環境を自分できちんと把握して、それを実現できていること。かつその結果が霊的成長のプロセスと重なっていることだよ」

 

「うん。ところがさ、ビジネス系の成功哲学とか自己啓発を売り物にする連中だけじゃなくて、最近は「スピリチュアル系」のメンターたちまでも、経済的自由をまず前面に押し出している。ある人にその理由を聞いたら、それは方便だと言うんだ。霊的法則を理解し、望む人生を実現するための。そしてもっとも霊的法則の効果や存在を実感しやすいからなんてさ。それを聞いたとき、僕は絶望した。「ああ、この人はそうやって、自分についてきた人たちをかつての僕にするんだ……」って」

 


おれは彼に、話の続きを促した。

 

「かつての僕もそうやって指導者を信じて資産を築いた。そして富に溺れ、すべてを失った」

 

彼はそう自嘲的に呟いた。

 


2.自分の再生産を行わせる指導者は、何かに憑かれている

カルト

 

「少し話は変わるけど、カルトの指導者の特徴ってなんだと思う?」

 

Yさんは言った。

 

「自分を絶対視させることかな?」とおれは答えた。

 

「近いね。僕はそれを自分の再生産と呼んでる。自分の言葉、自分の思考、自分の理念。そうしたものを共有させ、うまい人ほど反発なく浸透させる。そして自分のミニチュア再生をさせていくんだ。『僕はこの方法でうまくいった。だからキミも僕の思考パターンを体得すれば必ず成功する』って。生徒とかファンとか仲間とか。うまいよね。、社会的には別に教祖になってるわけじゃない。でも、そんな綺麗な言葉に騙されたらダメだ。思考力を、自分の意志を奪われているんだよ。そしてね・・・」

 

彼はぶるっと身震いしていった。

 

「そうしたコトをするスピリチュアルなメンターは、必ず何かに憑かれている。それが自分の欲望や妄執なのか。何か霊的なものなのか。そんなことまでは僕には分からない。でも、僕にはもう分かるようになってしまった。そんなニセモノたちがね」

 

 

3.Yさんの本物の定義とは

本物の山

 

「僕はね、確かにそんなメンターの教え、哲学で一度は成功した。でも失敗した。成功とは何か。言い換えたら、幸せとは何か、を決定的に誤解していた。なのに、スピリチュアルな法則を使ってしまったんだ。今、アメリカ発の自己啓発というかスピリチュアル系自己啓発って、結局、成功=経済的自由ってのをウリにしている。見ていてごらん。ここをポイントにしている人たちやそこに関わった人は、絶対にどこかで失敗するから」

 

そして・・・

 

Yさんは一度深呼吸をしていった。

 

「本物のスピリチュアルな人は、その人だけの成功・幸福とは何かを本人に気づかせてくれる。たとえ便宜的、あるいは方便としてでも、まず豊かになれ、金持ちになれ、なんて死んでも言わないんだ。あくまでも、幸せと霊的成長が一致する道の歩き方を提示してくれる人だ。利己と利他を一致させてくれる」


Yさんの話は、なるほどと思うところが非常に多く、
おれ自身もこの道に携わる者として参考になった。


その上で、Yさんの警告としては、「正しいメンターのスピリチュアル」「ニセモノメンターのスピリチュアル」は、実はメソッド上にはほとんど違いがない点が怖い、としみじみ言っていたことだろう。
(※引き寄せや原因と結果の法則など、成功哲学に応用される分野関係に限っての話)

 

 

4.そして浄化を徹底する

滝と浄化

 

「もうヒトツ、本物は徹底して行うことがあると思う」

Yさんは付け加えた。

「それは自己浄化だよ。加藤さんたちは内省と呼んでいるよね。そう、徹底的に意識、潜在意識を綺麗にする。このプロセスが本物の霊的法則の成功には欠かせないんだ」

なぜか。

この自己浄化をしないと、

 

・自分のしたい成功が何か見えない


・社会的に刷り込まれた欲望を成功とか自分の成し遂げたいことだと勘違いする

 

とくに「本当の自分の願い」なのか、
他人の欲望が憑いてるだけなのか、
社会に(CM等広告とかを通して)洗脳されて埋め込まれたものなのか。
区別がつかないままだと言う。

 

非常に同意する。

 

スピリチュアル系成功哲学のメンターは、
潜在意識に願いをインプットすることを重視する。

しかし、
本当に大切なのは、
その潜在意識を浄化することなのだ。

 

あなたの潜在意識には、
すでにジャングルのように鬱蒼としており、
中には猛獣たちが潜んでいる。

 

そこに理性の光を当てて、
クリアにしていく。

 

人生に発生するアクシデントや、
本当はあなたを食い物にするだけの欲望。

 

それらはすべて、
あなたの潜在意識からやってくる。

 

この浄化なくして、
あなたは自分の人生を取戻し、
本当の自分の願い、
幸せに向き合うことすらできない。

 

それは、
自分で自分の人生を生きていないことに等しいのだ。


というわけで、
Yさんの話を再構成し、
今回の話とした。


いかががっただろうか。


ま。そんな話さ。

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  • ポチ { とっても共感します。 キリスト教ではキリストに似る、であったり創造を完成させることがゴールですが、キリストは創造を完成させるために受肉と贖罪とその後の継続的な働きかけを行い、創造の完成は「(自我の束を含む)この社会」を指してるわけなので、社会運動に参画せざるを得ない。 それをキリスト教で一番端的に表現しているのがプロテスタントなんだろうと思います。 アメリカは理想と現実の狭間で矛盾だらね。でも彼らはだからといって理想を捨てることはありません。 }
  • 加藤 { いえいえ。お役に立てていたら幸い・・・! }
  • 市川康明 { 何時も,魂の浄化をさせて頂いております. 有難うございます. }
  • 加藤 { こちらこそ目を通していただき、感謝です。 }

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