叡智と真理を探究する者のために

「正しさ」とは何か2

そんなわけで七夕だが、不似合いに記事を。先日言った通り、正義の問題をツラツラと考えてみよう。つまり「正しさ」とは何か、だ。



政治哲学的にはさ、主に3種類の原理からなる考え方がある。



1.幸福の最大化。


「最大多数の最大幸福」って聞いたコトねぇか? 多分、高校時代に社会関係の科目でも登場した言葉だ。政治経済的にも非常に重視される。多数決の原理ももとはここだよな。功利主義といわれてる。



2.自由の尊重


個人が生まれながらにもつと考えられる権利を尊重し、言論の自由や信教の自由も尊重されるべきだと考える。この自由は、たとえ多数派であったとしても侵害することは許されない。また一口に自由を尊重といっても、自由放任派と制限された自由を唱える公正派は対立している概念だ。



3.美徳の涵養(かんよう,自然に水がしみ込むように徐々に養い育てること)


正義の概念は、美徳や善良な態度や生活と関係するという理論。道徳と法体系が結びつくので自由主義者からは嫌われていることも多いが、「奴隷制度廃止論者やマーティン・ルーサー・キング・ジュニアもまた、道徳や宗教に関わる理念から正義のビジョンを引き出した」(『これから正義の話をしよう』,p31)って寸法だ。




さて。各理論のアプローチをたどる前に、ひとつの架空の話を前掲書から要約してみる。道徳のジレンマだ。ぽまいらは、いったい、どう考えるのがベストだと思うね? それぞれ考えてみてくれ。(架空の設定と話)



シーン1

おまいはいま、電車の運転手だ。しかし、ブレーキが壊れてしまった。このままでは、線路にいる5人の作業員をひき殺してしまう。



しかし。緊急退避の線路もある。そっちにも一人いる。だが、そっちにいけば一人を殺すだけですむ。そっちに行くべきだろうか・・・。



シーン2

おまいは今度は傍観者として、橋の上からこの状況を見て把握していた。やばい。5人もの作業員がこのままでははねられてしまう。(こんどは退避線路はナシ)ここからなんとか防ぐことはできないか?


おや、となりに大柄ですごく太ったオトコがいる。この男をここから線路に突き落とせば、確実に(ということにしてくれ)電車はストップするだろう。オレが飛び降りても、小柄でやせすぎなので、電車は止まらない。(ということにする)



さて。オレはこの男を突き落としてでも、5人の作業員を助けるべきだろうか・・・?



以上、シーン1と2をあわせて考えてみてくれ。そして自分がどう行動するかをきめたら、どんな理屈でそう行動することにきめたか、ちゃんと言語化しておいてくれよ。



ロマンチックな日に似合わないネタかもしれんが、まぁいいだろ。w



ま。そんな話だ。

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