叡智と真理を探究する者のために

答えのない問い

人間とは考える葦である―なんて気取ってマネして言ってみるボクちゃんですが、ぽまいらはいかがない脳みそを酷使して日々生きていやがりますか。



さて。答えのない問いと聞いて、ぽまいらはどんなことを思い浮かべていやがりますか? 



誰でも、幾つかは哲学的な問いを持って考えたことがあると思う。オレさまが大学院まで進学して国際政治を学んでいた大きな理由のひとつが、「この世界の本当の姿を知りたい」というものだった。無論、ほんとのところは政治経済的な意味ではないんだが、かといって哲学・神学に走るのもなぁ、といささかためらいがあり、学部から引き続いて国際政治にしていた。



無論、この学問ではオレさまの知りたい答えにはたどり着かない。院生のころ、ロシアからの留学生―えれぇ美人で元ジャーナリスト。才媛だったね。ジャーナリストの前か後に、旧ソ連邦のアジア系のさ、なんとかスタンwとかいう国で大統領の相談役もしていたようだ―に、なぜ国際政治学?外交官にでもなりたいの?と聞かれたとき、世界の姿を知りたいからだと答えたら、いとも簡単に言われたものだ。「たぶん政治学にはあなたの求める答えはない」と。



そんなことはこっちは百も承知だったが、すぐにそうレスポンスをするところが、才媛たるところか。というより、哲学的な思考に慣れている。日本人学生の知的ひ弱さと比べるもない、逞しさを感じたものだ。異国の知的エリートという人種は、本当に賢いなぁ、と感銘を受けたものだ。もっとも、「ロシア政府は絶対に異☆人のUFOを隠しもっているわよ! 何度も取材してみようとしたけど、ダメだったわ」と熱く語るようなヤシでもあったけど。w



まぁ、そこで恋に落ちて・・・なんて話はつけ加わらなかったけど。w その後、どっかの国立大の博士課程に進学したな。絶対に博士号もって帰ると決意していた。ほんと、逞しいぜ。いま元気かねぇ。。



話を戻す。無論、オレさまの世界のほんとの姿を知りたいとは、哲学・神学的な意味だ。この宇宙の<創造論>だ。元来、ネオ・プラトニズム的思考をするオレさまは、いわゆる流出論と呼ばれる考え方でとりあえず落ち着いていた。(興味があるヤシは、「ネオ・プラトニズム 流出論」でぐぐるといい。それなりに出てくると思う。) まぁ神秘主義といわれる潮流の創造論は、大体、この流れだ。



しかし、それで答えが完全に出たとはいえない。シュタイナーは創造論にはあまり独自見解として踏み込んでいないし、ダスカロスの神学においてもそこまで深く追求されているわけではない。「完全なる自己充足」状態にある「絶対無限の存在」(いわゆる神)がなぜ創造を行うのか。そこには神聖なる喜びがあって・・・とイロイロと一応、説明はあるが、不十分だ。



どうやらこの辺りは、テオーシス(神との一体化)を成し遂げた神秘家であっても、うまく説明できない領域らしい。どれだけ言葉を尽くして説明していたとしても、絶対に疑問は残る。体験的に理解しても、この次元の脳みそで生きる人間では、表現しきれないのだろう。もっともダスカロスやシュタイナーに言わせると、こうした限界性がつきまとうので完全に理解できないことは、神秘的領域には多々あるようだ。カルマの問題でもそうだけどな。どれだけ説明しても、なぞは残る。っていうか、「人間」より二段階上、つまり大天使クラスに進化してもまだまだすべては理解できないようだが。(天使のヒエラルキーを9段階とする)



と、天地創造や神の定義といった大げさなことでなくとも、オレさまにはまだよくわからないものの代表として、「感情」がある。喜怒哀楽だ。



たとえば、喜び。もちろん、体験的には知ってるさ。嬉しい、喜んでいる状態というのは当たり前だが、何度も体験している。だが、それでもわからない。「喜んでいる」とは、ナニがなぜどんな理由で、「喜んでいる」と人が名づけた反応を起こしているのだろう?



たとえば、プレゼントをもらう。うれしいよな。このとき胸に湧き起る高揚・・・この正体はなんなのだ? 仮に感情の主体が<魂>として、いったい、魂になにが起こると、喜びとして認識される反応が発生するのだろう? なにが発生の要件なのだろう?



喜びに限らない。悲しみ、怒り。あるいは、笑い。



笑いもとくに難しいんじゃないかな。何かを見てゲラゲラ笑う。なんなのだ?? 一体、ナニがこのとき<魂>に起きているのだ? そもそも感情を発生させている主体は、神秘学的にはアストラル(サイキック)体だ。だが、感情と思考は完全には分離されない。思考のないところには感情はないし、感情の
あるところには思考もある。それゆえ、アストラル界(体)と叡智界(ノエティック体)は混ざり合ってもいるのだろうが・・・。



うーーむ。わからんのぅ。。。



だが、答えのない問いを問い続けることは、決してムダではあるまい。というより、現代文化・教育は、そうした問いを発し、考えることを棄ててしまった。アメリカ的実学を戦後尊ぶようになった。今では、デカンショなんて言葉もそうは聞かない。デカンショ節なんてしらねぇだろ?(藁 



話がそれた。w




たとえ答がでない問いであっても問い続け、ギリギリのところまで考えぬいておく。そしてそのときそのときの自分の段階にあった仮説を構築しておく。それは人を人たらしめる営みの根源的なものではないのだろうか。



ま。そんな古臭いことを言うヤシもすくねぇから、<分かりやすい>ものが好まれているのだろうけど。分かりやすいこと、具体的なことは大切だ。だけど、それが文化を薄っぺらくしているのも事実。深みのないオタク・カルチャーを隆盛の背景にもなっているはずだ。



抽象的思考ができるのも人間の特権なんで、たまにゃーそうしたことをじっくり考えてもいいんじゃないのかね。なんか最後はまとまりなくなったけどな。答えのない問い・・・というより、落ちのない記事になっただけな気がしないでもねぇ。(藁



ま。そんな話さ。

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