叡智と真理を探究する者のために

覇権論

久しぶりに、国際政治学徒だった頃の知識を絞りだしてみるか。


…思わず、大学院の頃のクソッタレな指導教授を思い出してしまうが。。


さて。オレさまはリアリストだった。国際政治学における学派としてな。


で、キンドルバーガーの覇権循環、とくにロバート・ギルピンの覇権安定論やロバート・コヘインの国際レジーム論を気に入っていた。


…ある教授がコヘインの弟子だったとは知らず、彼の前でレジーム論を語っていたのは遠い思い出だ。(藁

さて。国家にはライフサイクルがある。過去の歴史を見ても、覇権国は移りかわる。


スペインの無敵艦隊はイギリスに破れ、英国は第二次大戦で疲弊してアメリカの台頭を許した。


アメリカは冷戦を勝利し、世界の二分に終止符をうち、名実ともに覇権国家となった。


しかし。


人に寿命があるように国家もしかり。


アメリカはすでに斜陽の大国だ。


ロシア、中国といった「新しい」大国の挑戦を受けている。


これまで、アメリカは世界経済の決裁通貨がドルだったために、いくら借金があっても、紙幣をすれば対応できた。


しかし、フセインがオイルの決裁通貨をユーロにすると宣言。


これが大きな理由となって開戦した。


中ロはこれで、アメリカを倒すには国際経済の基軸通貨をドルでなくすればいい、と開眼。


以後、とくにロシアはその動きを強化した。


アメリカはロシア周辺国家の民主革命を煽り、古くさい周辺戦略をとってロシアを疲弊させたいと思ったが、プーチンのほうが上手だった。

…国際政治は結局、血生臭いパワーゲームだ。栄枯盛衰。


いま、オレさまたちは、アメリカという超大国の没落を目撃しようとしている。
ローマ帝国も、モンゴル帝国も、そしてソ連すらも滅んだ。


滅ばない国家などないのだ。日本だって、近くは日本帝国が滅んだ。


むしろ滅びるべきにはいっそ滅んだほうがよいのだ。

アメリカさんも、下手に覇権維持にやっきになって欲しくないもんだぜ。


ま。そんな話だ。

 

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  • ポチ { とっても共感します。 キリスト教ではキリストに似る、であったり創造を完成させることがゴールですが、キリストは創造を完成させるために受肉と贖罪とその後の継続的な働きかけを行い、創造の完成は「(自我の束を含む)この社会」を指してるわけなので、社会運動に参画せざるを得ない。 それをキリスト教で一番端的に表現しているのがプロテスタントなんだろうと思います。 アメリカは理想と現実の狭間で矛盾だらね。でも彼らはだからといって理想を捨てることはありません。 }
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