叡智と真理を探究する者のために

シュタイナーの『いか超』ー『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか』を読む。その2

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シュタイナーのいか超の続き―『条件』の章を引き続き

どうも。なつきです。

「大事なことは、全部『いか超』が教えてくれた」をスピリチュアルな道の標語に掲けたい僕ちゃんです。

 

そんなシュタイナーに全責任をのっけ盛りしまくる標語がはやる可能性は低いけど、何はともあれ前回から『いか超』についての記事を連作しています。

これまでもちょいちょい走り書き記事を創ってはいましたが、今回はかなりガチめ。

つか今回こそガチめ。

というか「よし、力を入れて書き続けるぞ」(多分)と思う昨今です。

もしまだ前回の『シュタイナーの『いか超』ー『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか』を読む。その1』を読まれてない方は、まずそちらからどうぞ。

前回は、いか超を読みながら、神秘の小道を学ぶにあたっては、そもそもで「準備」がすべてであるということについて書いた。

そして、
・道を指導してくれる導師に出会えるまで決してあきらめてはいけないということ。
・本気なら導師側が見つけるという出会いがあること。
・時にその役割は書が担うことすらあるということ。

といった趣旨のことを解説したり、自分の意見として述べたりした。

しまくった。

ということで、引き続き、『条件』の章の続きに入りまくりたい。

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シュタイナーは『いか超』の『条件』の章で、叡智の求め方を伝えている

今更だけど、シュタイナーはまず叡智を求めること、それ自体について伝えてくれる。


『神秘知識の本質に通じている人は、
外部の者がそのように考えることを
少しも不思議だとは思わない。

どこに秘伝の秘密が存在するのかを理解できるのは、
或る程度まで存在の
高次の秘密への参入を許された者だけである。

それでは一体、このような事情の下で、
いわゆる秘伝の内容に対して未参入者が
どのような関心を寄せることができるというのか。

人はそう問うことができよう。

なぜ、どうして、心の中に思い浮かべることさえ
全然できないような事柄を求めなければならないのか。

けれどもすでにこの問いの立て方そのものが、
秘伝内容の本質についての間違った考え方に基づいている。

実際、神秘知識といえども人間が問題にするその他の知識、能力と異なるところはない。

それが秘密の内容を含んでいるというのは、
文字を習わなかった人にとって読み書きに
秘密が含まれているのと同じ意味においてである。

正しい仕方で習えば、誰でも書くことをおぼえる。
そのような正しい道を求めるなら、
誰でも秘伝を受けるもの(神秘学徒)に、否、
秘伝を授ける導師(神秘学者)にさえなることができる。

他の外的な知識や能力と異なるのは次の事情に限られる。
生れたときの生活環境や文化環境によって、
文字の知識を身につける機会に
恵まれない場合があるかも知れない。

しかし高次の世界における知識や能力を
真剣に求める者にとっては、
どのような障害も存在しない。』(いか超,『条件』22p-23p)

 

シュタイナーはこの道を歩むうえでの導きとして、

まず「どんな人間にでも高次世界を認識する能力ある」と断言した。

 

次に、「正しい仕方で習えば、誰でも書くことと同じように覚えることができる」、とあわせて断言している。

 

そして指導者さえ、諦めなければ必ず出会える、と。

 

「神秘学」という秘された道でさえ、

真摯に求めるものにとっては決して秘された道じゃないんだ、と理解させてくれるのだ。

 

神秘学はじっさいそのような体系なんだと思う。

本質的に万人のためのもの。人類すべてのためにある。

 

だからこそ、「どのように求めるか」は非常に大事。

真剣に求めるものにおいては、必ず道は開かれる。

 

ただ、自分の努力が必ずしも実るという思い込みもまた危険だし、モチベーションを維持し続けることは困難になるだろう。

 

そしてもう少しさきで触れられると思うけど、霊界の在り方として、それは知識にしろ体験にしろ、「向こうから」やってくるということを覚えておいた方がいい。

いいすか。

ここはわかりにくいよ。

ドアをあけにいくんじゃない。

自分が相応しくなれば、向こうからドアが顕れ、しかも開けられる。

開けられなければ、そのドアに気づいても、おれたちは自分で開けようとも思わず、自らスルーすらしてしまうのだ。

たとえ目の前に自分の指導者として良い人がいても、「この人じゃない」とかそもそもで気づきもしない。

そんなものなのだ。

 

 

オレたちは、ドアをあけてもらえる人間へと成る道を歩まねばならないのだ。

 

誰もが、どこまでも歩いていける

そしてさらにシュタイナーは言う。

「正しい仕方で習えば、誰でも書くことをおぼえる。
そのような正しい道を求めるなら、
誰でも秘伝を受けるもの(神秘学徒)に、否、
秘伝を授ける導師(神秘学者)にさえなることができる。」
(上記引用箇所より再掲)

 

そう、きちんとした正しい学び方で学べば、我々はどこまでも行けるのだ。

この一般社会での勉強だって、小、中、高、大、院、と努力して進んでいけば、ゆくゆくは修士・博士まで終えて学者になる資格は得られるだろ。

ある意味同じなんだ。

 

適切な道で、適切な歩き方をつづけていけば、我々は霊的成長への道を歩き続けることができる。

 

そしてシュタイナーは言うのだ。

「高次の世界における知識や能力を
真剣に求める者にとっては、
どのような障害も存在しない。」(上記引用箇所より再掲)

と。

 

これほど、孤独に道を歩む神秘学参入者を励ます導師の言葉はない。

しかし、ここには同時に厳しさも存在している。

 

『いか超』で描かれる超感覚的世界の探究にどこまで真剣でいることができるのか

 

「秘密知識の伝授を受けるには、
それにふさわしい師を方々に探し求めなければならない、
と多くの人が信じている。

しかし大切なのは次の二点である。
第一に、真剣になって超感覚的認識を求める人なら、
自分を高次の秘密へ導いてくれる導師を見出すまで、
どんな努力も、
どんな障害もおそれてはいけないということ。

第二には、認識への正しい、
まじめな努力が存在するときには、
どんな状況の下にあっても、
伝授する側がその人を必ず見つけ出してくれるということである。」
(23p)

 

この箇所に注目して欲しい。

師匠探しばかりに勤しむ人は、スピリチュアルな「セミナージプシー」になっているように思う。

彼らの多くは、自分では上記の「第一に、・・・・」のくだりに取り組んでいるような気になっている。

 

彼らの多くは、わかりやすい「すごい師匠」との出会いにご執心だ。

だが、現実的には「自分を霊的に成長させてくれる」のは、人に限らず、モノ、書物、事件、ときには形而上的な概念がそのケースもある。

そうなると、気づかずにスルーしてしまうこともうるのだ。

 

だから我々は、「目覚めて」なくてはならない。

そして何より、第二の「認識への正しい、まじめな努力」について我々はもっと注目せにゃならんのよ。

でないと、我々はいとも簡単に「スピリチュアルな妄想」に陥る。

 

すぐにこれは運命かもしれない、なんて言いだす。

 

みょうちくりんな数字の組み合わせを目撃し、ナントカナンバーな「素晴らしい霊的なインスピレーション!」と言い出したりする。

頭に●●でも湧いてんじゃないかと。

それらは高次世界に対する「正しい認識」を養う努力とはほど遠いだろう。

 

しかし、この点が正しいとき、我々は必ず正しい教え、人、書、何かしらの事件なりに出会い、そしてこれが霊的成長の鍵であるとすぐにわかる。

 

この点、おれもマジだよ、と言いたい。

 

自分の場合は人間だったが、初めてにもかかわらず、静寂の中の親しみさというか。

他大学の先生だったにもかかわらず抱いた親近感は、すぐに正しかったことをおれに教えてくれた。

ただそこに至るまでに、ルドルフ・シュタイナーを通して、自分の歩くことになる道を随分と「予習」していたなと思ったものなのだ。

 

とまぁそんなわけで、ここに至っても未だ「神秘の道を歩むために」必要な準備の話である。

道は、長い。

てかこのペースで進めていたら終わらん。。

もう少し考えて進めていきたい。(笑)

 

ま。そんな話でしたとさ。

 

追伸

次回はこの道を歩くために相応しい態度、畏敬の念等について話が及びます。

 

シュタイナーのいか超の記事

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■『シュタイナーの『いか超』ー『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか』を読む。その1』(前の記事はこれ!)

■『シュタイナーの『いか超』ー『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか』を読む。その2』(今読んだ記事はこれ!)

■『シュタイナーの『いか超』ー『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか』を読む。その3』(★次の記事はこれ!)

 

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