叡智と真理を探究する者のために

今の「すぴ系」は、浅い。

はい、どーも。オレさまです。



さて。「7つの習慣」というスティーブン・R・コヴィー博士の古典的名著がある。自己啓発系というか成功哲学系というか。いちおうビジネス本ジャンルでベストセラーにもなっていたので、読んだことがある人も多いだろう。以前の職場の本棚にあったんだが、オレさまはブ厚すぎるので読まなかったけど。w



オレさまが読んでいるロシア政治経済モノのメルマガの著者が、この本を軽く紹介していた。



転載していいのかわからんので、その要旨をまとめると。



コヴィー博士は1776年のアメリカ建国以来、世に出まわった全ての成功本を研究したんだと。まぁアメリカ限定かどうかはしらんけど。



で、そこである傾向があることに気づいたという。



アメリカが建国してから150年間は、「誠意、謙虚、誠実、正義、忍耐、節制」といったいわば道徳的項目が「成功の条件」というのが成功本に共通する内容だった。(これを人格主義と呼ぶそうだ)



成功するためには、そうした徳性を向上させることが不可欠、と。ここで何度か紹介したイギリスの「ジェームズ・アレン」のような型だろうぜ。



だが、ここんところの50年間の成功本は、応急処置的な手法、いわばソコの浅いテクニックに走っていると博士は言うそうだ。



大ベストセラーになった「ザ・シークレット」にしてもしかり。オーラなセンセーにしてもしかり。引き寄せの法則を謳ってるセンセー方にしても、だ。



どうすれば法則が機能するのか。



なぜ機能しないのか。



どうして望んでもいない結果ばかり引き寄せるのか。



技術的な側面ばかりを説き、法則をうまく機能させて「望みを叶える」ことを重視する。



だが、古き成功本というのは、そうした小手先に走るのではなく、人格の向上こそ成功に不可欠なのだ、とちゃんと説いていたというのだ。



まぁジェームズ・アレンなんて約100年以上前の人間なんで、コヴィー博士の言う古い「人格主義」の部類に必然的に入ってしまうのだろうけど。



どうせ最近のスピ系のサクセス本書いてる連中なんざ、まともな古典に当たらず、「最近」生まれた小手先本やお仲間の言説を互いに引用しあってセミナーをしたり、本を書いているのばかりだろう。



小手先同士が、小手先ロジックを互いに引用しあって小手先本やセミナーを生産し続けているわけだ。



そんなしょーもないコトばかりしているものだから、いつまでたっても程度が低く、ソコの浅い欲望実現を煽る言説しか生み出さない。



どうやら、すぴ系ってのは、霊的進化どころか、霊的にも知的にも怠慢かつ怠惰な行いを続け、結果として退化しているようだな。



つか、「スピリチュアル」ですらもはやない。



有象無象のスピビジネスマンどもが、まとめて立ち行かなくなる日も、存外早く来たりするのかもしれない。



ま。そんな話だ。

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