【実録!】グラウンディング無きスピリチュアルがヤバいワケ【前編】
Contents
グラウンディング軽視で陥ったスピリチュアル・エマージェンシーについての記事
どーもー、なつきです。今回は、まさにタイトル通り。グラウンディング。
センタリング、立つ瞑想とかいろいろ言われる。
スピリチュアルな学びをする上で、グラウンディングとか、地に足をつけることの重要性がよく言われますな。
でも、言うだけ言ってもお花畑っつーか。そんな人はよくいます。
今回、逆説的に「地に足をつけない」でスピリチュアルな学びを続けたために、エラい目にあった経験を語ってくれるのが、神秘学講座中級コースで学んでいる通称シャチョさんだ。
そのニックネームから分かるとおり、一つの会社を率いる二代目社長。
経営者なんて地に足つけてなきゃそれこそできねぇと思うだろ、フツー。ところが、そんなシャチョさん、若いころに学んだスピリチュアルで、ガチで恐ろしい失敗をした。グラウンディングとその効果を軽んじたために、一度、まさに闇堕ちし、とてもハードな体験をすることになったという。
そんな体験をシャチョさんは語ってくれた。ここからオレたちが学べるとはとても多い。ゆえにシェアしてもらうことにしたわけだ。
さぁ、では聞くも涙、語るも涙な物語、いざ開幕だ。
※【用語の補完説明】
文中に出てくる「グラウンディング」は身体軸よりの言葉であるのに対し、「センタリング」はよりマインドとしての中心軸、在り方を意味する。心魂体のバランスが良い状態。両者はほぼほぼイコール関係だが、完全に同一ではない。
プロフィール_シャチョさんってどんな人?
現在、神秘学講座中級コースにて学んでくれているアラフォー社長。気さくな人柄で、かつてグラウンディングを軽視したために味わった苦しみの体験があり、今はとても重視している。神秘学講座ではグラウンディングや身体作りのために站椿功(タントウコウ)を導入しているが、彼はとても熱心に取り組んでいる。毎日きちんと練習しており、気の巡りや溜めていく気の量がハンパない。今回は、若いころに体験した失敗経験を語り、「なぜグラウンディングが大事なのか」「軽んじてしまうとどうなるのか」について、本人が「黒歴史なんですけどね…」と言いつつも語ってくれた。衝撃の実体験がそこにはあり、「口先だけでグラウンディングは大事なのだ」という者とは一線を画した説得力を示してくれる。
ちなみに夏樹にとってはファイブスターストーリーズなどを語り合える貴重な人材である。(笑)
スピリチュアルな学びを始めた経緯
なつき:どーもー、社長! 唐突ですが、おれが事業失敗したら雇ってください。靴の裏でもケツでもナめますんで。
シャチョさん:正月早々バカなこと言わないでくださいよ。マーケターなんだから、自分でなんとかしてください。(笑)
なつき:くぅ。痛いところを…。まあアレですね。さぁ、冗談はともかくです。今回はグラウンディングとその効果が、スピリチュアルな道においてどれほど重要なのか。身をもって学んだというシャチョさんの黒歴史と共に存分に語っていただくという企画です。
シャチョさん:し、仕方ないですね…。まさか、講座の発表をここでも記事にされることになるとは…。
なつき:いやいや、ホントにこれはシェアすべき内容だと思ったんよ。地に足を付けないことのヤバさをこんな実体験で語れる人は、そうはいません。よろしく頼んますぜ。
シャチョさん:わかりました。では早速。僕がこうした世界に踏み込んだのは、子どものころ、病弱だったということに関係しています。
親が心配しまして。どうにかしなきゃ、と。それで、ある整体院に通うことになりました。小学四、五年生のときですね。これが始まりです。
シャチョさん:ええ、そんな感じです。そこでは波動という言葉を使いましたけどね。(笑)
でも、子どものころは、ごく一般的な整体治療ですね。よくあるひざ湯、足湯で、カラダを温めつつ、横に寝かせて全身調整。そういうことが中心です。普通です。
ただここの先生は少し考え方が違っていて。たとえば、腰が悪くても腰だけを見るということはしませんでした。
全身をあくまでも見るんですね。全身を考えるんです。
よく相談にも乗ってくれました。自分、人混みが弱くて。俗にいう、邪気を受けやすいってタイプでもありました。
そんなときはこうしなさい、みたいなこともよく教えてくれました。月イチで通っていたのかな。随分長く通いましたよ。
治療自体は二十歳頃までかなぁ。また治療内容も大人になる頃には、もう直接先生が体を触ることはなくなっていました。
手をかざして、エネルギーのバランスを整えるとか。そうすることによって、カラダのゆがみなんかも良くなりましたね。
左右の脚の長さもカラダが歪んで違っていたのですけど、整いましたね。
そうしたサイキック系のヒーリングと言いますか、気功系の施術に代わっていったわけです。
なつき:なるほど。確かにかなり気功的やね。シャチョさん、その先生に学んだわけですか。
シャチョさん:ええ、二十歳頃までになると、もう随分と、治してもらうだけでなくて、色々教わってまして。その延長で、引き続き、がっつり学ぶ側になったというカンジです。
どんなスピリチュアルを学んだのか
なつき:具体的にはどんなことを学んでいったん?
シャチョさん:もともと気功系が入ってるように、まずは丹田に気を貯める方法を毎日やりなさい、と教わりましたね。
夏樹さんの講座で言う、站椿功に該当するものです。ヘソから指を横にして四本分下の場所を意識するように、と。
そこに力が蓄えられるように、ですね。イメージとしては。立つこと、センタリングも重視しました。
なつき:なるほどね。気功は確かに丹田の位置をそう教えるね。そういう下地があるから、今でも站椿功をすると、気(エーテル)の蓄積がすごいんだなぁ。センタリングもできていると思うし。その効果を体感していると思う。じゃあ、シャチョさんのベースはそうした気功的なものだったということ?
シャチョさん:途中までは、ですね。次第にサイキカル(アストラル)系のスキルが多くなっていったように思います。夏樹さんの講座で学んだものと、よく似たスキルもありますよ。
たとえば、自分を包む光のシェルのイメージ。あるいは、心の浄化で、ロウソクを見つめる瞑想ありますよね。心の中のネガティブな想念を燃やすやつ。
僕の学んだものだと、薔薇のイメージを使いました。そうして薔薇に悪いものを集めて、吸い取らせて咲かせ、終わるときに薔薇をパァッと散らすわけです。
スッキリしますね。エネルギー的にプラスマスナスゼロにします。
なつき:確かに普通の気功とはちょっと異なる、スピリチュアルな体系が伺えますね。
シャチョさん:ええ、こうした学びが本格化してくると、内面的な指導も厳しくなりましたね。たとえば、人に対して悪い思いを抱いたら、すぐに反省して、思考を調整しろと言われました。想念をクリアにすることを教わっていたわけです。このあたりは随分口すっぱく指導されました。
なつき:ほう。随分、まっとーなところというカンジがしますね。
シャチョさん:ええ。若い自分には、ちょっと厳しいなぁとはよく思ったものです。たとえば車とか運転してると、イラっとすることなんてよくあるじゃないですか。そのたびに「反省なんていちいち出来るか!」なんて若いときはよく反発してました。(笑)
でも、そこの先生は、仮に「人に対して「このバカヤロウ」なんて思ったら、心の中で、50回は謝れ」なんて言うわけです。こうしたスピリチュアルなことを学んでいる身ならば、「人のことをたまたま見た一面だけで決して判断するな」、と。
なつき:なるほど。ジャッジするなと。随分と内面的なことも仕込まれましたね。
グラウンディグを無視して進めたスピリチュアル~エゴイズムの肥大化~
なつき:ではある意味、前編の核心なんだけど、なぜそんなスピリチュアル的にしっかりとしたところで学びつつも、シャチョさん、堕ちてしまったん?
グラウンディングや内省的なこともしっかり仕込まれたように見受けられるけど。
シャチョさん:実はこのとき、毎日やれと言われていた、グラウンディングに該当する行法をまったくやらなくなっていたんです。
もちろん先生のところに行けばやります。でも、先生の前だけ。今みたいに毎日自分では全然やらなくなっていました。それでね、夏樹さん。
スピリチュアルなことを学んでいつつ、地に足をつけるグラウンディングをやらないと、どうなっていくと思います?
シャチョさん、当時を思い返しているのか、いささか陰鬱な顔をして言った。
シャチョさん:これね、気が上にいってしまって、頭でっかちになります。頭ばっかりです。センタリングができなくなる。つまり、エゴイズムが肥大化して、もんのすごく自己中になるんです。自分はしっかり霊的なことを学んでいる、深淵なことを理解している、そんな自分の考えは間違っていない、むしろ人より優れている、みたいな。
なつき:なるほど。そのエゴイズムの肥大化だけど、どんな流れで起きているんです? いきなり「肥大した」ってわけじゃないと思うんだけど。
シャチョさん:もちろんです。徐々にですね。前提としては、「正しくありたい」とう願いはあるんですね。もともと、こうした道を意欲的に学んでいるくらいですから。そのため、自分の欠点を不安に思いながらも、自覚しながら、正いしい行動を取ろうとする認識はあるわけです。
それが、エゴイズムが肥大化してくると、段階的に次にように推移していきます。
① 自分の欠点の自覚(認識)がなくなる。
② 正しい行動を取る自分は正しい人間と認識しだす。
③ 正しい人間の自分は間違えを犯さないと認識になる。
この流れが、自分の体験した肥大化のプロセスです。緩やかに推移していくから、気づきにくくもありました。
スピリチュアルな学びでこれが危険なのは、とくにサイキカル系を習い、アストラル界に入るときです。自分の見たいもの、聞きたいもの、言われたいものを受けることができるので、エゴイズムが肥大していると、「自分の見たいものを見ている」「自分に都合よく受け取っている」という都合よく解釈をしてしいるという自覚が無くなるのかなと思いました。
なつき:ええ。いわゆる魔境です。退けなきゃいけない段階ですね。・・・自分では、木の枝ばかりが大きくなってるのを見ると、根がしっかりしていないなんて気づけないからねぇ。
シャチョさん:まさにそれです。だから今は毎日站椿功をやるだけでなく、精神の乱れ、不安感などを感じたら即、地とつながるイメージを持ちます。センタリングするわけです。
なつき:いいと思います。おれもやりますよ。オフィスとかでも。丹田の前で手を下(地球側)に向けて、スッと押すようにします。丹田と地球のコアをつなげるわけです。腹に気が落ちて、安定しますね。これもセンタリングともいえますね。
シャチョさん:昔は習っていたのにやらなかったんですよ。そこでは普通に立って、丹田とイメージで地球とつなげて、一本の軸を打ち立てる。そういうカンジです。
なつき:いいと思います。站椿功でやるといいのは、同時に足腰の筋肉が鍛えられるので、物理的、筋肉側からに安定して地に足がつくという点です。別にグラウンディングという面ではシャチョさんのスキルでもいいと思いますよ。しかし、せっかく良いスキルを学んでいたのに。(笑)
なぜ、グラウンディングをやらなくなったのか
なつき:でも、せっかくそんなシンプルなスキルで学んでいたのに、なんでグラウンディングをやらなくなったんです?
站椿功より肉体的にはラクそうじゃないですか。
シャチョさん:実は、好転反応が来るというのも怖くて、あまりやりたくなかったんです。身心が丈夫になるとき、代替医療系にはよく好転反応がありますね。
グラウンディングも、その類の反応があると思ってしまったんです。先生からもそうした話を聞いていて、怖かったんです。
たぶん、病弱だった子ども時代も関係して、余計に怖かったのだと思います。だから勝手に、「自分はこれだけ学んでるから、いちいちグラウンディングしなくても大丈夫」なんて判断してしまっていました。
先生には、学びが深まるにつれて、より「毎日やるように」と言われていたのに。
シャチョさん:まずは、さっきも少し話した点です。先生の言うことをきちんと実践していなかったのに、エゴイズムが肥大化して、自分は正しいことを学んでいると思い込みましたね。きちんと理解しているという自信もありました。
シャチョさん:そうそう。まさに。やることちゃんとやっていないのに。(笑)
シャチョさん:学びはじめのころは、「ちゃんと正しいことしなきゃな」って自分に注意していたんです。でも、いつのころからか、頭でっかちになっていき、頭だけで判断して「正しいことをしている自分は正しい人間だ」なんてうわついた状態になり、現実を見失いました。
地に足ついて、身心ともに安定した状態の人間なら、そんな風には思いません。
ところが、気が頭ばかりに集中してしまい、「おれは正しい、おまえらは間違ってる」、とどんどん上から目線の人間になっていったわけです。
エゴイズムの肥大化ですよ。
なつき:・・・なんか、危険な香りがプンプンしてきましたね。本当のトラブルは、ここからですね・・・。
シャチョさん:ええ。しかもそのとき家の方でもゴタゴタがあったんですけどね。やっぱりここでも、自分のエゴイズムが大きくなって、家族に対しても、「自分は正しいことを言っている」「いつも自分は正しい」と思っていました。
エゴイズムが肥大して、万能感すらありました。だから人から見たら、「なんでおれの言うことがわかんないの?」という随分エラそうなスタンスだったと思います。もう現実との乖離が始まっていたんです。
というカンジで、スピリチュアルな道を学ぶ上で、不可欠とされる「グラウンディング」を軽視したがためにはじまった、シャチョさんのエゴイズムの肥大化。。。これが、さらなる悲劇を招くことになったのだ。
さぁ、その行く末は? どうなるシャチョさん!
グラウンディング無きスピリチュアルの危険についての記事、後編はコチラです。
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【コンテンツ一覧】
1. 人生は「そもそも論」で考えろ!
2. 欲求の階層を把握しろ!
3. 意識にコスモス(秩序)をもたらせ!
4. スピリチュアル・リンケージを生み出せ!
5. 1009回目のプロポーズ
6. 視覚化が未来を拓く
7. 自分の真の敵を知れ
8. もう一度、あなたが立つための力
追伸
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