老化するカネ
唐突だが。
お金に利子がつくどころか、老化し、価値が減る。
と聴いたらどう思う?
まだぽまいらにうまく説明できるほど勉強していないのが難点だが、それが地域貨幣とか言われてる貨幣の本質なんだ。
日本だとミヒャエル・エンデを中心に紹介され、いろいろと取り組みが始まっているが、なかなか普及しはていないんだが。
前に少し紹介した経済学者のゲゼルとか、シュタイナーのエイジング・マネーってヤツだ。
地域マネーの良い点についていろいろ書くのはもう少しあとに譲るとして、今回は、「お金は時間がたつと増える」つまり、利子というものの「悪」について話したい。
単純に考えてくれ。
なぜ、お金を預けると勝手に増えるんだ?
単純に言うと預金する=投資する、だよな。
銀行が勝手に運用するわけだが、普通預金で年率1%(今や1%さえ夢のような数値ww バブル時代が懐かしい)増えるとする。
100万なら101万。
1億なら1億100万。
10億なら10億1000万。
これだけ増えるコトが約束されているわけだ。
・・・この増える分のカネはどこから来るんだ?
そして預け続ければ延々増えるのか?
大金もってるヤツが預けていれば、やっぱり大金が増えていく。
早い話。「利子」という存在は、「カネをもってるヤツがさらに集めるための」システムなんだ。
世の中のモノは、すべて時間とともに、価値を減らしていく。
しかし、ことに利子だけは増える。リクツの上では、時間とともに雪だるま式に増えていき、貨幣自体が貨幣を稼いでくる。永遠に増え続ける。
本質的に破綻しているシステムなんだよ。ほんとは。
別にオレさまたちは、もはやギモンに思ったりもしない。それは不動の前提なんだ。
でも、そもそも論から始めると、実はこの「利子」という概念を放棄するだけで、人類はもう笑っちゃうほど、多くの社会問題を解決してしまうんだ。
利子の話に戻るが、利子によって「収奪」される金銭は、実はオレたちがすべて負担している。
たとえば企業は活動するのにカネを借りる。これもまた自分が負担する意味で利子も払わねばならない。それは当然、商品価格に反映される。
企業の収益なんて、利子を払うためだけで30%はもっていかれているという計算も成立するほどだそうだ。
そしてこの「収奪される」カネは、多額の「預金者」へと流れていく。多額のカネをもっているがゆえに多くのカネを集め、さらに肥大化したカネを「投資」して、また利ざやを稼ぐ。
世界の富は、ほんのわずかな上位者に90%以上占有されるという構造は、この「利子」システムによって支えられているんだ。
ほんと、世の中ってのは、さかさまだと思う。
疑いもしなかった、金銭の利子。
増えるどころか、「減少する」貨幣こそ、実は正しいあり方を持っている。
占有もなく、不況もない、経済システムは、貨幣の概念をひっくり返さないことには生まれない。
この問題は、もっと勉強したらまた改めて書いていこう。
・・・シュタイナーのエラいところは、神秘学をとことん社会に還元される体系にしたところだよ、ほんとに。
ま。そんな話だ。
うぉい、押さずに帰る気か、貴様。(藁↓
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