「何を欲して生きるのか?」内観の章の続き。
いやはや。本日、関東はエラく寒いぜ。寒さが苦手なオレさまはガクブル状態だが、まぁなんとか風邪はひかずに過ごせている。まだまだ寒い日々は季節は続くなってもんで、無難な気候の話を冒頭にもってきたオレさまだが、ぽまいらはいかが近所の人との会話はまずは気候の話でお茶を濁していやがりますか。
さて。
このブログに来るヤシらとオレさまたちは、意識的に、理性的に、「霊的進化の道」を歩むことを選択している。(と思う。w)洋の東西を問わず、人はそうした探求の道をやがては求めだす性質をもっている。
秘儀など知らなくても、成る者は成る。オレさまの好きな岡野版安倍晴明が、親友源博雅を評してそんなようなセリフを言った。
また日々の市井の暮らしを誠実に歩んでいけば、人は次第に霊的に進化していくものだ。一方で、意識的に探求する魂の衝動を持つのが、人だ。
そうした宇宙のことわりを見つめ、人の世に下ろしてきた者たちの足跡が、オレさまたちの前には、ある。
天を仰ぎ、「私は誰なのでしょう。どこから来て、どこへ行くのでしょうか。」と問いかける魂の奥深いところから湧き上がるパトスは、人はいつかは、持つものなのだ。
そうした意識的に“道”を歩み出そうとする魂たちのために、古来、神秘家と呼ばれる先人たちは、少しずつ叡智を残してきた。
人類史的には、「印刷技術」の発明は、ひとつの転換期だった。確かなカタチで叡智を残す許可が、次第におり始め、おおよそ100年前には、より深く明かすことが許され始めた。
人類の魂が、「意識魂」と呼ばれる理性をより重視する意識の発展段階に入ってきたからだ。
あるポイントまでは、ときには書物それ自体が、「導師」として初期的役目を果たす時代となった。しかし、秘教とか神秘主義と呼ばれるものは、その危険性のために秘密主義でもある。明かす内容は、人類の全体的な進化度合いと常にバランスを取りながらだった。
ゆえにどうしても、一定以上は、口伝という形式を取らざるを得ない。一定のポイント以上まで歩むときは、どうしたって導師が傍らにいることが望ましい。
だが、シュタイナーが何度も述べていたように、そうしたポイントにまで達した者は、「必ず導師の側がみつける」。導きが、あるのだ。そしてダスカロスも、“上”が書物としての開示を許す限りの教え、情報を晩年に遺していった。
・・・ダンブルドアのクソヤロウは、理由は知らないが、書物として遺す意志がないようだが。
いずれにしても、オレさまたちのようなまだまだ入り口に立っている程度のものには、すでに十分すぎる内容が公開されている。
今回の記事は、前の内観の続き。『エソテリック・ティーチング』18章「内観」よりの抜粋が主体だ。
この章は、霊的進化の道を歩もうとする者にとって、とくに重要な章でもあるので、詳細に見ていこう。
次から記す引用文は、前回記したところの続きだ。一文も飛ばしていない。(引用後に、太字の用語の解説をつけておく)
「こうしたことを学ぶ以前の現在のパーソナリティーは、強い欲望や抑制の効かない野心に刺激され、その反応として有害なサイコ―ノエティカル・イメージを無意識的に作り続けていてます。このプロセスをもっと深く掘り下げて考えれば、人類がいかに無思慮に、もしくは誤って有害なイメージを作り、そうすることで現在の世界を築いてきたか、あなたも気づくでしょう。
私たちの周囲に広がる世界は美しく、完璧です。形あるものはすべて創造主によって創られ、特に生きている形態は完全で、すばらしいものです。
人類はこれら生きている形態そのものを自分の意識の中に運びこむことはできず、運べるのは生命形態のノエティカル・イメージに過ぎません。
それなのに、そうすることで自分たちが生命形態を支配していると思い込んでいます。この“所有”の感覚は誤っているばかりか、私たちが道を失う原因となっている、危険なものです。
いつか私たちも何が本当の財産であって、どうすればそれを取り戻すことができるのか、学ばなくてはなりません。」
サイコ・ノエティカル・イメージ:理性的に構築された「多次元的なイメージ」。理性の光であるノエティック・ライトで創られた思考によって形成される。一度形成されれば、永遠に存在する。
(同書の用語集を改変。)
<正しい思考>をするためは、必要な学びがある。それを知る前のオレさまたちは、あまりにも欲々しい衝動に駆られて、厄介なイメージを作り続けているんだ。
ダスカロスはそれを『欲望―思考型のエレメンタル』(想念形態)と呼んでる。生霊みたいなもんだ。(藁
たとえばさ、とくにオトコは「きれいな女とヤりてぇ」「もっとうまいもん食べたい」といった日々感じている欲求を野放しに意識に送り続けていると、それ自体がエレメンタルと呼ばれる想念形態になる。
それはひとつの生命体として活動し、いちど生まれたエレメンタルは、「欲求を叶えるために」生み出した本人に取りつく。そして強い衝動を感じさせる。
一度「がまんじゃあ!」と追い出しても、より強い渇きを伴って、いきなり戻ってきたりする。まぁこれが中毒のひとつの原因なんだが。ほんとに、厄介だ。
ましてや、オレさまたちは、たとえばカネさえ払えばなんでも手に入るような錯覚に陥ってる。若い女の子をカネで買う中高年があとを絶たない。経済活動のためなら平気で自然をブッ壊し続けて生きている。
モノや快楽を手に入れ、「所有」するために、なんでもしちまっているんだ。多かれ少なかれも人はそういう傾向がある。
こうした無分別の強い「欲望」が潜在意識下に取り込まれ、オレさまたちはそのイメージに翻弄されて生きてしまうんだ。
「道を見失う」とダスカロスが言うのも、当然だ。
霊的な道を歩むには、ダスカロスだろうがシュタイナーだろうが、内省(内観)が最重要というのは、意識をクリアにして、破壊的な衝動に翻弄されることから脱却する必要があるからだ。
そうでなくては、どれだけ健康だろうがなんだろうが、霊的意味で正しく人生を歩んでいくことなんざ、できやしねぇ。
最近のスピリチュアルは、「引き寄せの法則」とか「宇宙はなんでも与えてくれる!」的なことをよく言う。引き寄せの法則自体は、オレさまも否定はしない。むしろ神秘学では古典だ。
だが、願いを叶える手段として利用しようとするまえに、「なにを願うのか」を正しく理性的に選択できるように学び、成長していくのが、スピリチュアルな道じゃねぇのかねぇ。
ちと長くなっちまったな。とりあえず、このあたりにしよう。引き続き、この章はおまいらと勉強していこうと思う。
ま。そんな話だ。
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【Contents】
はじめに-最高のヒーリングの話
【内省編】
1.内省の効果として-内省で生まれ変わった男の話
2.理性で、潜在意識という畑を耕せ!
3.瞑想と内省との違い
4.基礎的内省の実践
5.内省の必要性としての補講
【ヒーリング編】
1.エーテル(気)を感じることから始めよう
2.エーテルの機能について1
3.エーテルの機能について2
4.エーテルの機能について3 基礎的プラクティス
【エソテリック・プラクティス】
1. 秘教のスキルとして霊的防御フィールドの構築
2. 1本の赤い薔薇を
【ヒーラーに向けて】
1.魂のセラピストたれ
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