存在とは何か―質問に答えて
あー、ども。
僕ちゃんです。今回も過去メルマガの編集記事です。
で、読者の質問に答えるシリーズです。
今回の読者からの質問もまた深い。
それでは、始めよう。
存在することへの問い
さて。
今回はまず、いただいた質問の中で、
「万物の存在意義(宇宙から魂まで)を
神秘学ではどのように規定しているのか?」
というものを考えたい。
(ただ残念ながら、
規定はできないな。
「こう考えている」が関の山だ。)
こうした問題は、
確かに古典的で、
そして最も深いところへの問いだよな。
なぜ存在は「存在する」のか。
存在論哲学はそれだけで深い。
さて、
それはともかく、
神秘学的には、
万物の存在意義どのように規定しているのだろう?
大きすぎる問いなので、
大きい解答が限界だが、
ざっくり言うと。
万物とは、神だ。
すべては、
「すべてなるもの」の波動の違いと考える。
言葉のあやではなく。
我々は神になりゆく小さな神である
しかし、「すべてなるもの」、
俗にいう神から「流出」(波動が変わった)
が起こった。
源流(神)から、
最果て(物質界)へと流れて出た。
たとえば、
このようなものを知っているかな。
ダスカロスの「生命の樹」。
ユダヤ密教のカバラの源流だ。
このシンボルの探究こそが、
まさに問いの答えとなっていくんだ。
そして神秘学的探究そのものでもある。
ちなみにこの生命の樹のレクチャーは、
神秘学講座、「ほんとにやるのか?」
な上級者コースです。
またそもそも、
なぜ神から非神なるものへと、
流出は起こるのか?
という問いも必然として合わせて生じる。
その回答は、
神が神でないものを創造し、
自分を体験するためだ。
そしていつの日か、
神へと戻るためだ。
神は、神になるために人になったという、
東方キリスト教の公理にもあるように。
絶対者は絶対者ゆえに、
自分体験できない。
自分を体験するために、
自分以外─つまりは
相対性を産みだす必要があった。
相対性は相対的であるがゆえに、
その運行に多様なシステムを必要とした。
それが、
科学者たちが探究する物理世界だ。
それが、
神秘家たちが探究する高次世界だ。
その意味でおれたちは、
神であることを忘れた神だ。
神になりゆく小さな神だ。
あまり使いたくない言葉だが、
神は絶対なる愛だ。
永遠だ。
無限だ。
一瞬を知らずして、
どうして永遠を知りえるだろうか。
そして宇宙は・・・流れ出た魂であり、
人そのものだ。
おれたちの深き内面世界は、
実は壮大なる外部世界だ。
まるでトートロジーのようかい?(笑)
シュタイナーの言葉を借りよう。
人間よ、
お前は宇宙の縮小された姿だ。
宇宙よ、
お前は遥かな果てにまで流れ出た人間の本質だ。
R・シュタイナー
分かったようで分からない。
手が届きそうで届かない。
きっとそんな感覚だろうね。
おれもだよ。
そしてそれが、
この万物を理解しようとする取り組みだ。
おれたちはただただ、
その身に宿る衝動に衝き動かされる。
ただ理解したいと思うこと。
それは言葉を変えれば、
世界への愛だ。
魂からの愛が、
世界への理解を求める。
その衝動は、
最果てへと飛翔させる力となるだろうさ。
命続く限り、
理解を求めるおれたちの旅は続く。
ま。そんな話さ。
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