叡智と真理を探究する者のために

サンタとイデーと魂の力(※タイトルには一部語弊があります。w)

あー。ども。イブの夜にもコンバンワ。いま神秘界でももっともトナカイの着ぐるみが似合うオトコと評判のオレさまですが、ぽまいらはいかが「夜のサンタさん♪」になっちゃっていやがりますか。



さて。カビの生えた神秘学徒は、今日も古臭い内容ですわ。なんかすっげぇ久々に触れる気がする「認識の小道」の内容だ。シュタイナーの『神智学』に収録されている小論だ。そっからなんかメルヘンな話ですわ。(苦笑



シュタイナーは、一般アカデミックな世界では、認識論哲学でも研究対象として取り上げられることがある。オレさまのいた大学院でも、その方向での研究者が一人いたな。つまるところ、彼の霊的認識論は、人間の「認識」を新たな領域まで拡大させる可能性があることを示していた。



認識領域の拡大の方向と、霊的進化の方向性は同じなんだ。まぁ、ここを意識的・自発的に歩む道として探求してきたのが、古今東西の「神秘学」だが。でもって意識の発達を扱うことから、必然的なまでに神秘家ってのは、同時に教育学者にもなりやすいんだけどな。シュタイナーもそんな一人なわけだが。



こうした意識発達の地図という点の共通性から、ケン・ウィルバーあたりは共感しているのかもしれねぇ。ただ、ウィルバーは人の魂(意識)の進化、という側面における地図は非常によく研究したようだが、高次(神~人間の中間層)に住まう非肉体的知性体までは射程外なんだろ? 



そうした彼の欠陥は、彼の実践的ベースが禅に特化されすぎていた―それも<神>の理解を初めから疎外した上で―から生じたのではないかとかなんとか。まぁウィルバーはむずかちぃのでよく知らんが。人の意識進化モデルに関してはよい知見が得られそうだが、正直、ウィルバーにまでテぇだす余裕ないし。わし。



さて。



認識の小道に、次のような文章がある。



「・・・人間は思考存在なのであって、思考から出発するときにのみ、自分の歩む認識の小道を自分で見つけ出すことができるからである。人間の理解力に高次の世界の思考像を提供することは、はじめはその像がいわば霊的諸事実についての単なる物語に過ぎず、まだその諸事実を自分で観ているのではないとしても、不毛なことではない。なぜなら、思考内容は、それ自身、力となって作用しつづけるからである」



めちゃめちゃ簡単に言ってしまえば、人は考えるとおりの人間になる、ということだ。



そしてある意味、怖い話だ。


ユウウツで希望を無くすような暗いことばかり考えていりゃ、絶望を反映した人格が形成される。ガキのころから暴力的なマンガやアニメ、ゲームばかりやってりゃ、そうした傾向を反映する。



そんなの当たり前と思うかもしれないが、ほんとに社会全体がそう真剣に受け取っていたら、ガキに暴力的な表現のものばかり与える社会じゃあるまいよ。「影響力はたかが知れている」「ただの娯楽にすぎない」といって、暴力的なゲームとかだけじゃなく、いろんなもんがメディアにあふれてるのが実情だ。



一方で、幼児教育でなぜファンタジックな童話やメルヘンが重視されるかというと、心あたたまる話は「情操教育によい」、倫理的結論が学べそうな話だと「知恵を教えられる」。といったありきたりな理由は、神秘学の視点からすると「もう一歩踏み込んだ意味があるんたぜ」となる。



「ネバー・エンディング・ストーリー」「モモ」などで知られるミヒャエル・エンデ。人智学徒としての活動もこなしていた彼が、ファンタジー物語の背景に込めていた<思想>。それは、世界の美しさや人の魂の崇高さを説くものだった。それは物語の力を通して伝えられた、「生きる力」そのものだったんだ。それが彼の受け取ったイデーだった。



人は決して、パンのみで生きるわけではない。心のどこかで、この世界の・・・<宇宙の豊穣>を感得していないと、前には進めない。極論すると、宇宙の豊かさを感じられないと、人はたかだか数十年生きるだけの糞尿袋の生物と感じ、世界はただの物質の土くれとなる。世界は精密な機械とおなじように見える。



すると、生きることを肯定する力を失っちまう。だが、古来、人は「物語」という形式を通して、幼いころから心に流しこんできた。世界各地の神話は同じ構造を持っているとジョセフ・キャンベルは『千の顔を持つ英雄』の中で指摘している。



もっとも原初的な物語、<英雄神話>は、少年は故郷の村を出て、旅をして冒険し、成長する。そして還ってくる。行きては帰る、成長の物語。人の魂が宇宙で行うゲームの原型だ。だからこそ、神話のアーキタイプとして、世界各地で共通の雛形ともなる。



そこにあるのは、煎じ詰めれば、生まれてきたこと、生きることの意味に対する信頼。宇宙を信頼する魂の力だ。この力が弱くなれば弱くなるほど、人生で出会う困難に対して絶望し、心が折れる。



日本など、今やバカみたいな自殺大国だ。異常だぜ。やれやれだよな。



今日はイブ、そして明日は聖夜だ。



こんなときは、ガキどもに世界が美しく感じられるような物語をしてやるのも、いいかもしれねぇよ? 幼き日に受け取った「世界は輝いている」というイデーは、必ず、青年期・壮年期になり、疲れた魂を癒す力を生み出すのだから。



ま。そんな話だ。

 

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