叡智と真理を探究する者のために

【魂の神秘学】VOL.66読者質問への回答

どーも、
夏樹です。
前の連載に関して質問が
来ていたので、
それに対する答えを書いていきたい。



『カルマによって与えられる
「痛み」とは、「あなたを霊的に進化
させるための契機である」というこ
と。』
というおれが書いた内容に対して、


Q:「なぜこの世での学びは痛み、
苦しみを前提としているのでしょ
うか?」

ときた。
なるほど。
そう言いたくなるのは分かる。


さて、
この世界ではおれたちは、
「神になりゆく神」として、
人に産まれている。


東方キリスト教や神秘学派では
そう考えているのな。
この前提すらも「なんでやねん」
となると話がまた長くなるので、
そこは別の機会に。
とりあえず前提として進める。



しかし、
放置プレイをかまされているワケじ
ゃねぇんだ。

人が生きていくうえで、
何か「間違ったこと」をすれば、
軌道修正が働く。


人はそれをたとえば天罰とか
不運と呼ぶこともある。


別に「苦しみ」が前提ではなく、
「軌道修正」が前提なんだよ。

ただ、この点を
「苦しみ」と受け取るのは、
人の感情の問題であってさ。


それはいわば、
親や教師の叱責のようなものだ。
その人のために働くものだ。

真面目に受け取れば、
この軌道修正を通して、
人は少しずつ成長する。


そしてある日、
気づく。

ミスをしても、
「お叱りが飛んでくる前に対処する
こともできるんじゃね?」


それがキリスト教の言う
「悔い改め」であり、
おれのような神秘学徒が言う
「内省」だ。


カルマによる痛い軌道修正が来る
前に内省し、改めることで、
自ら修正を重ねる。


「痛み(カルマ)による強制指導は避
けられる」のだ。


ちなみにこのプロセスが意識的な
霊的成長であり、
本物の「カルマ解除」だよ。


どっかのヒーラーがやるような、
お金を払って得られる「全カルマ解除」
ってなんだろうな?(苦笑


だからまぁ質問者も、
「ひとときの幸せと長い苦しみ。
バランスが納得できません。」
とか、
「それこそ見捨てたのか!」
と思うことがあるようだが、
その痛みこそが、
見捨てられていない証だ。


痛みを痛みと感じないように
するのは、
本人の成長への努力であると
受け取ってくれ。(笑

ちなみに「幸せ」がひと時しか
続かないのは、
「ひと時しか続かないものに
幸せを感じる」という
「未熟な価値観」で生きている
状態だからだ。


人はやがて、
霊性の発達とともに、
地上のはかないものから、
「永遠なるもの」へと、
魂の憧れを抱くようになる。


それゆえに永遠主義と呼ばれる
神秘哲学派もあるほどだ。


それはともかく、
そうした永遠なるものへと
魂が向かいだすと、
もはや魂は、
未熟なもので喜ばなくなる。


かつてほどの高揚はそこには
なくなる。


人がいつまでも積み木で遊ばない
ように、
かつて熱中したものをそっと
脇に押しやるようになるだろう。


そのとき、
人は人生をそれまで構築していた
多くのものが幻想であった気づき、
本質を求めるようになる。


こうした価値観の転換を
意識的に求め、
歩むこともまた、
スピリチュアルな道であることを
忘れずにいてほしい。


Q:ポジティブでもニュートラルでも
半々のはずなのに
心はなぜかネガティブを選択します。
これはカルマの影響ですか?


A:性格じゃね?w

と言うと、
身もふたももねぇな。


それは単に「ネガティブ」なものに
リアリティを感じているから、
惹きつけられているんだ。


そして先の答えと同様に、
永遠なるものへの魂の憧れが
増すほどに、
感じ方も変わってくるだろう。


そして質問者は、
さらに身の回りの美しい自然に、
なぜそれらをただ愛でることが
なぜこんなにも難しいのだという。


しかし、
それは当たり前のことなんだ。


自然はただ在るがままで
完璧さを見せる。


それが在りようだからだ。


存在するだけで、
100%己の役割をはたしている。
単なる造形美以上の美がそこにある。


魂はその在り方を感じ、
「美しい」と思う。

だから人はそこで己に問うべき
なのだ。

「在るがままで、完璧に美しい
とはどういうことなのだ」と。


この問いを深められたとき、
よくスピで「あなたはそのままで
いいんだよ」という、
吐き気がするほどの紋切り型の
言葉の本当の意味へと分け入って
いけるだろうさ。


そこは人に教えてもらうところ
じゃない。


意味も分からぬまま、
安易に人に言ったり、
言われたり。


スピ連中のぬるい、
人工甘味料のような言葉は、
そんなところから生まれて
んじゃねぇの?


自分で本気で探究して、
初めてわかる境地もある。


Q:風(空気)、星、龍
これらの神秘学特有の見方、
役割、感じ方、
ってどういったものになりますか?


A:これは面白い問いだな。
そして一つひとつに対して、
一冊の本ができるほどの回答が
可能だよ。


たとえば、
風ってなんだろうな。


気象学者なら、
気圧の差から生まれるとでも
言うかもしれない。


しかし、
神秘学者はそうは見ない。


地球という生命体を流れる
気脈-エーテル-の流れ
ということもできるだろう。


ときに風は、
物質的な意味でも、
栄養を大地に運び、
地味を肥やし、
大地の健康を保つ。


キリスト教的体系から言えば、
ラファエルと呼ぶ高度な知的霊的
存在が管理している機能ともいえる。


人体における血流と気脈が
無意識のうちに運行されるように、
地球の血流・気脈もまた、
この存在が管理しているのだ。


長くなりすぎるので、
あとは龍に関して言えば。


同じように、
彼らは水脈を管理している。
(水平的役割)

そして天・地・人・をつなぐ
役割(垂直的役割)を担っている。


この龍と呼ばれる自然の管理者も
また、ほんと、
本一冊になってしまう。


日本という東洋文化圏に生まれた
キリスト教神秘主義者という独特な
おれの立場で言えば、

「大天使と同じ階層に属し、
それでいて人と大地と水に非常に
結びつきが強い霊的存在。
彼らは、
人の魂にある種の目覚めを
与えることに、
非常に関心が強く、
また誇りを持っている」

ってカンジかな。


いずれにしても、
対象がデカすぎて、
どこをどう切り取って見せれば
いいのか、
なかなか答えが出ないほどだよ。


まぁそんなカンジ。


思うところがあれば、
また質問をどうぞ。


【編集後記】

話はぜんぜん変わるんだけど、
ネットビジネスを中心に
話題を作っていた、
Yという、ぽっちゃりした
ビジネスパーソン。

まぁ金持ちをウリにした
ブランティングで、
正直おれは売り出し当初から
好きじゃなかったのな。

同時期にソーシャル・マーケティング
を学んでいたKという人物の方が
おれには好ましいし、
誠実と感じられたから。


案の定、K氏は堅調にコツコツと
ビジネスを継続・拡大させている
のに対し、
メディア露出も頻繁だったYは、
破産寸前まで追い込まれ、
ブログで敗北宣言を出した。

でも、
人ってすごいな、
と思ったよ。

その敗北宣言で、
Yは会社の状況をすべて話し、
これまでの価値観を捨て去ることを
明確にした。

虚栄、虚飾、詐欺的なビジネス。

すべてを捨てて、
しかし破産してトンズラはせず、
自分で責任を取るべきところは
堅実に継続して責任を果たす、と。


多分、
この人物に初めて好感をもった
瞬間だった。


久しぶりに、
心の底から人に言いたくなった
この言葉を言いたくなった瞬間
かもしれない。

「がんばれ」

ま。そんな話さ。







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