叡智と真理を探究する者のために

「スピリチュアルは、内省だけでも十分だ!」

さて。今回は過去メルマガの加筆修正。お題は内省について! スピリチュアルといえば、本当はこの内省だけでも十分なんだぜ、ということ。

 

Contents

【記事のコンテンツ】


・内省とは何か
・内省と瞑想との違い
・基礎的内省の実践
・編集後記


内省とは何か



あー、ども。夏樹です。
というか、オレさまです。


さて。
今回から数回に分けて、内省の基礎をやろうと思う。


「内省」ってのは、読者のみんなが、ヒーラーであったり、カウンセラーであったり、もしくは、いずれかを今目指しているという立場であったとしても、欠かせない。


というより、それがスピリチュアルな道である以上、必ずベースとなる。それが内省なんだ。


いやまぁ、フツーに人生を送るとしても、すごく大切なことには違いないのだけど。


では、内省とは、そもそも何か。


結論から言うと、内省とは「神と一体化するための霊的修練」としての自己浄化なんだ。


スピリチュアルな道は、究極、目的はこの一点に尽きる。いやまぁ人間存在すべての目的であるのだが。


で、この内省、日本語の意味として考えると、

「内(面)を省みる」


読んで、字の如しだ。


そして洋の東西を問わず、霊的な道では、実践されている。


キリスト教の黙想。


イスラム教神秘主義(スーフィズム)においても、スーフィーとは「スーフ」(羊毛)を着て、清貧と内省に努めて、神との一体化を目指す、と簡単に定義できるわけだ。

(※元々、神秘主義とは、「神」と一体化できると考える神秘的な思想の総称。)


仏教(密教)方面では、内省(内観)など、メソッドは数限りなくある。
(※厳密には内省と内観は分けて考えられるが、この記事では類似した、ほぼ同一のものとして扱う。)

内観のベースにもなった浄土真宗の「身調べ」なども、有名な修法のひとつだろう。


そして乱暴な言い方でくくってしまえば、内観は実施プロセスにおいて、小さな自己意識から産まれた自分の卑小な言動を自覚し、改めて、内側奥深くにある本当の「私」に出会うことを目的としている。


こうした内観に取り組むことによって、多様な慢性症状の改善が見られることから、内観療法という医療的行為も産まれているな。


なぜ症状が良くなるのか、という点で神経医学的な解説がよくある。


もし坊主がそんな医学的解釈を信じていたならちゃんちゃらおかしいのだが、それはまた別の話。


本質的には、内省で解くカルマの話になってしまい、ここでのテーマからはそれてしまう。


ここでぽまいらに理解して欲しいのは、

「内省とは、エゴイスティックな自分の思考・言葉・行動を
 見つめなおし、反省し、己の奥深くに輝く神性に気づくこと」だ。



つまるところ、マズローじゃないが、「本当の自己」に気づき、実現(現実化)していく取組と言えるんだ。


そしてオレさまはよく言う。


スピリチュアルな道とは、本質的に、実は内省だけでも事足りる、と。


霊性を高め、己のを高め続けていく道とは、究極的には本当の自分=神なる自分に出会い、一体化することだからだ。


これをキリスト教神秘主義では、テオーシス(神人合一)といった。ギリシア正教なんかは、こう考えているな。おれの敬愛する神秘家の一人、ダスカロスの表現で言えば、現在の人格を永遠の人格へと近づけ、融合させることだ。


だからこそ、冒頭で内省を神人合一への霊的修練といったわけだ。


では、よくこの道で実践される「瞑想」とはなんだろうか。内省とは異なるものだろうか。

 

瞑想と内省との違い

内省が自己の内的世界の探求や浄化なら、瞑想は外的目的のための手段となる。


具体的な霊的目標を置いて、その達成のための手段となるわけだ。
だからより技術的意味を持つ場合が多い。


流派や宗派によっては、内省も瞑想も区別つけずに、内省を瞑想に組み込んで体系立ているところもある。


オレさまも、別にそれはそれでいい。

瑣末な定義の問題だからだ。


ただ、物事の整理と把握のためにも、オレさまは厳密的には分けたほうがいいと思うので、わけている。

そしてまず初めに習得というか、習慣として毎日の日課にまで生活に組み込むべきメソッドとして、内省をオレさまたちはすべきなんだ。

 

基礎的内省の実践



さて、では小難しい話はとりあえず、今回はここまでだ。


実践に移ろう。


さっき、内省とは、

「小さな自己意識から産まれた自分の卑小な言動を自覚し、

 改めて、内側奥深くにある本当の

 「私」に出会うことを目的

 としている。」と書いたよな。


今現在の人格における自分の姿。
自分を客観的に見つめる作業が、内省の第一歩だ。


スピリチュアルな道は、常に自分を冷静に見つめて、高めていかなくてはならない。


だが、人はすぐにエゴイズムにとらわれるだろ?


人様に「ヒーリングをしてあげられるようになりたい」という気持ちでさえ、「癒しを与えられる自分はスゴイ。特別なんだ」という意識の現われであることが多い。


そんな自分に気づいて、エゴイズムを減らしていくためにも内省は欠かせない。そしてこの内省こそが、スピリチュアルでよく言われる「自己浄化」の本当のところだ。それは内面、意識の浄化に他ならない。


さて、一口に内省といっても、色んなやり方があるが、シンプルなのは、自分に「問い」を発し、その問いについて深く考察することがやりやすい。


オレさまがよく勧めるのは、ダスカロスやシュタイナーの内省方法なんだ。


キリスト教神秘主義者、20世紀最高の霊性の師、ヒーラーとまで賞賛されたダスカロスの内省のメソッドは、秀逸だ。


そしてさらに言えば、分解して行うのがやりやすい。


まずは、下記の全プロセスを見てほしい。


思ったり感じたりすべきでなかったことで、
思ったり感じたりしてしまったことは何ですか?

思ったり感じたりすべきだったことで、
思ったり感じたりしなかったことは何ですか?

言うべきでなかったことで、
言ってしまったことは何ですか?
言うべきだったことで、言わなかったことは何ですか?

すべきではなかったことで、してしまったことは何ですか?
すべきだったことで、しなかったことは何ですか?

というように、
一日の思考と言動を振り返るものだ。
就寝前に15~30分ほど時間をかけて、実施する。


ただ、こうしたことを始めるにあたり、いきなり飛ばしすぎても続かない。


この内省の作業だって、始めれば奥深いと自然にわかってくる。


そこでまず、いきなり全部をやろうとするのではなく、思考部分、言葉部分、行動部分の3つにわけて、ひとつずつ自らに問いかけ、その日一日をじっくり振り返るようにしてほしい。


ベストな時間は、潜在意識に入りやすい就寝前。
ベッドに横たわりながらやっていい。


なれないとすぐに寝てしまうだろうが、それはそれでかまわない。


まずは、続けることから始めようぜ。


おっと、一点注意事項!


客観的に自己を分析するようにな。罪悪感とか後悔とか自己憐憫に浸らないように。


とくに「自己憐憫」は、魂を疲弊させる最悪の精神活動のひとつなのだから。


あくまでも、理性的な自己分析に徹するようにな。



と今回は以上だ。また内省を掘り下げ、メソッドについても解説を加えていきたい。

 

あとがき


さて。
ヒーリングについてのメソッドなども、メルマガや実際のセミナー講座を通して、やるのかといった問い合わせがきている。


それだけ期待してくれているのなら、ありがたいことだな。


もちろん、いずれやるよ。講座においてはさ。


ただその際、わかってほしいのは、オレさまは、この道において大切なのは、心、魂、身体、すべてをバランスよく発達させることだと思っている。


とくにヒーリング。
そもそもヒーラーになる資格とは、なんとかヒーリングの講座で資格とったとか、アチューンメントを受けたとかではない。


技術的な意味でエネルギーを扱うメソッドの体得に加えて、「他者にヒーリングを施してよい」レベルに向かって、自分を浄化することが欠かせない。


それが前提なんだ。


講座でも、よくたとえて話していた。


中の水がにごったコップがある。
この中に、キレイな水をプラスして、
他人に飲ませようとしたら、結局にごった不健康な水を飲ませてしまうことになる、と。


だから、ヒーラーはまず自分というグラスと、中の水を浄化しなくてはならない。


その上で、自分にキレイな水をプラスして、他者へと注げるようになる必要がある。


のプロセスを無視して、「私はもう他人に水を与えられる」と勘違いしたらダメなんだ。


むしろ、他者より霊的な優れた自分、とエゴイズムが膨らむばかりだ。


だからオレさまが提供するプロセスは、非常にゆっくりとした歩みだ。


しかし、確実に一歩ずつ歩む道でもある。


一生かかってもいいじゃねぇか。
一生努力だけでもいいじゃねぇか。


それが、霊的な道を歩くということなんだから。


己の成長は、ただ己が知ればいい。


そこのところを踏まえて、ゆっくり進んでいこうぜ。


ま。そんな話さ。

 

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