なぜ嘘と金は人を霊的に堕落させるのか
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本稿の要旨と結論
どうも。なつきです。今回はタイトルどおり「なぜ嘘と金は人を霊的に堕落させるのか」ということについて考えていきます。結論的にはスピリチュアルなことは「本業」にしてしまう時点で、そのことによって必然的にすべてが「ウソ」になってしまう点だからなのだ、というのがポイントです。ちなみに、前の記事の「スピリチュアル・カウンセリングについて考える」の続きみたいなもんです。
本物のマスターとは、、、菩薩である
前にさ、クライアントを恐怖で縛りつけて搾り取ろうとしたスピリチュアル・カウンセラーの話をした。もう一つ、堕ちた霊能者の話もした。そこで、ここでよく例に出すキプロスの神秘家ダスカロスの在り方を前提として、少し触れよう。
彼は知ってる人も多いと思うが、キリスト教的精神にのっとり、すべてを無償で提供した。「ティーチング」も「ヒーリング」も、すべてだ。彼のちょっとキザな(笑)な口癖は、「私はね、他人の涙をぬぐうハンカチになりたいんだよ」というものだった。そして彼はまたこうも言った。「地球には、痛みや涙が多すぎる。このすべてが拭い去られるそのときまで、『私は何度でも戻ってくる』」と。
おれはね、彼のすばらしさは、まさにここに現れていると思うんだ。いずれこの地球も、相対性の在り方を克服し、惑星進化の道筋どおり、もう痛みや涙を必要としないレベルにまで進化していくだろう。(それをアセンションとかいう言葉で語るニューエイジ系スピにはおれは反対するけど)
そして彼は、その日を迎えるまで、何度でも戻ってくるという。事実、古代世界から彼は何度も転生し、教えを大地にもたらしている。さらに最後まで戻ってくるというのだ。聖書になかったっけ。天の国に最後に入るものがもっとも愛にあふれているって趣旨の言葉。仏教だったら、弥勒が現れてすべての救済の日を迎えるその日まで、すべてのものをすべて救済するためにあらゆる世界(六道)を遍く歩く者がいるよな。地蔵菩薩だ。
まさにダスカロスという人は、この地蔵菩薩的な生き方を自ら行える人なんだ。彼が、地上への輪廻を選択しないマスターとなるその日は、まさに「その日」までこないだろう。そして「マスター」とは、まさにこうした生き方を選べる人たちなのだ。
そしてスピリチュアルを仕事にしている人たちの多くは、口ではそういうのを目指す方向にあるというのだが・・・・
なぜ嘘と金は人を霊的に堕落させるのか
しかしである。スピリチュアル・カウンセラー、いやそれらに限る必要はないとは思うが、スピリチュアルなことを本業(生活していくための主要稼業)にしてしまうと、かなりのレベルに在る者でさえ、容易に落ちる。
なぜかと言うと、「本業」にするということは、必然的に至上命題が、「売上を立てる」ことになるよな。当たり前だ。どれだけきれいごとを言おうとも、それで飯を食うのだ。
ビジネスにおいては、売上たてることが不可欠になるだろ。どれだけ綺麗な理念があっても、その理念を実現するために「売上」をたてるプロセスがあって、その原理は資本主義経済だ。
ところが、原理的にスピリチュアルな道は利他性が高い道であり、資本主義(収奪性が原理として潜む)とは相いれないのだ。「お金」をからめるときは、かなり慎重になる必要がある。
たとえばさ、本業にしちまうと、いくら自分に霊的に正しいルールを課したとしても、「稼がないと、家賃も払えなくなる!」となると、容易にルールを破ってしまう。またダスカロスを例に出すけど、彼がすごくお金に困ってたとき、絵画の制作を頼まれたんだ。結構の金額だったようだ。聖書のあるシーンの。ところがその絵画は出来上がったものの、シーン的には「神様がそんなこというハズないよ」というところだったために、いくら自分がお金に困ってるからって、そんなシーンの絵で稼ぐことに彼の良心は反対したんだ。そして絵を破棄してしまった。
こんなこと、追い込まれた人間になかなかできることじゃない。
原理原則がスピリチュアルと資本主義は相いれない
だってさ、すっげー簡単に言うと、
■愛が原則
■金(利益)が原則
こんな違いがあるわけ。愛を原則に行動せにゃならんヤツが、「金(利益)が原則」になっちまったら、もう別モンだろ。今までイエス・キリストに仕えていたと思っていたヤシが、「あ、オレの神は今はジョージ・ソロスだから」って言うようなモンよ。
スピリチュアルを本業にしちまうってのは、それくらいなこと。だからスピリチュアルを本業にすることは難しい。僧侶なら、破戒僧って状態にもなるし、へんな霊能者とか新興宗教なら生きる(稼ぐ)ために、恐怖で信者を縛ろうとちすることさえある。
(誤解のねえように言うけど、オレさまは『騙される方が悪い』という考えには反対だ。んーなもん、騙す方が悪いに決まってる。)
ちょっと話がそれた。
世の中、この程度のことすら考えない、「スピリチュアルのプロ」がスピで食っていこうとして破綻する。やれやれだよ。かといって完全に無償でやるのも、確かに大変だけどね。
金銭に「防波堤」として機能もあることも確かなんだ。おれの講座は廉価なんで、利益に依存して節を曲げる状態にはならんが、廉価とはいえそこに価格があると、「物見遊山」的に来る者や好奇心オンリーのものを防ぎやすい。これが運営上もいい機能でねぇ。(かといって、学びたい者にとって壁になるほど高くするのは間違ってる) 完全フリーにして、そんな連中までも門戸を開く在り方を選べるほど、高い位置にはおれはいないので無理だわ。
※とはいえ、天与のエネルギーを使うヒーリングは絶対にフリーで実施すべきと考える。
それになにより、基本的に「地に足がついた」人間が学ぶべきだと思うので、(年金生活者や学生は別として)このあたりの廉価設定もクリアできないとなると、そもそも社会生活をまずは見直そうよ、という段階だと思う。防波堤の機能とは、そうした意味をもってる。
しかしながら、本業として生きるための主要な仕事にしてしまうと、スピリチュアルな領域では、そこに必然的に相反する原理が入り込み、その在り方にはウソが混入してしまう。そして堕ちていく原因となるのだ。ほんと、難しいと思うよ。このあたりは。やれやれだな。
ま。そんな話さ。
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