叡智と真理を探究する者のために

内観の章―ラストスパート編7

はい、オレさまだ。もう少しで『エソテリック・ティーチング』18章「内観」の章も終わる。そこに向けて、ぽまいらとの学習を進めていくぜ。



前回は、内観を続けることで、現在のパーソナリティーが内なる自分(自己認識―魂)が出会い、表現できるようになっていく、そこを目指していかなくてはならない、という点まで学んだな。



では、続きを抜粋するので読んでいこう。今回はもう学びというよりも、この内観のレッスンを続けることでどうなるかといった視点だ。



「内在するものを観ることによって、睡眠中の非存在感は徐々に消滅し、私たちは肉体が睡眠中であっても、自己認識―魂として働けるようになります。



すると、いつの日か、私たちはサイキカル界が私たちに開かれ、その世界であるべきように正しく振る舞い、自由に動き回れることを、歓喜をもって知る時がくるでしょう。



こうして、私たちは超意識としての自己認識性に入っていきます。」




シュタイナーも言っていることだが、神秘学徒は学びが進むと、次第に明晰夢が増える。つまり、夢の次元―サイキック界で意識を持つことが可能になる。



知ってるヤシも多いと思うが、人は睡眠に落ちると意識を失うが、このとき幽体離脱を自然と行っている。そしてサイキック界に入り、睡眠と呼んでいる休息状態になるわけだ。



ここで意識を失うのは、サイキック界に一般の人は対応できないため、意識を失うことで守られている。しかし、こうした学びが進むことで、あちらの世界にいっても意識を保つ準備が整い、そして行動できるようになるわけだ。



神秘家の多くは、意識的な体脱であっても、睡眠を利用した体脱であっても、その状態でさまざまな責務を果たす。後輩、弟子の指導育成、特定地域の不和(戦争や紛争)に対する霊的力による調和に向けた働きかけなど、多様だ。



まずは、この睡眠を利用した体脱により、神秘学徒はそうしたレッスンを受けたり、活動に参加するようになる。



「そして、まだ物質界に生きている間であっても、私たちは印象を受け取ったり支援の手を差し伸べたりするために、互いに遠く離れた多くの場所に同時に存在することができるようになります。つまり、平均的な人間の知覚力を超えたパワーと能力が開花するのです。



従って、超意識としての自己認識性が授けられた人は、普通に働いている間、たとえば何かのレッスンを行っている間も、その思考のつながりを絶つことなく、何マイルも離れた他の人と同時に話し、なおかつ両方の状況を完全に把握することができるのです。



永遠なるパーソナリティーの指揮の下、現在のパーソナリティーに与えられた大きな任務の1つは、思考や感情という神聖なる贈り物を受け取るにふさわしい存在になることです。」



なかなか想像がつきにくいかもしれねぇな。霊能力者は、テレビタレント的に活動している江原のように、「観える」だけが取り得じゃない。それは始まりにすぎない。



他の次元が観えるということは、意識の拡大が起こり、認識領域が拡大しているということなんだ。今までは物質世界だけが認識領域だったのが、次第に、より多くの領域を認識するようになる。



もちろんそれは、単に好奇心を満たすためじゃあない。そうして「進化」していく者には、必然、義務が生じる。単純にいってしまえば、それは人助けに他ならない。



仏教の僧侶がなぜ悟りを目指して修行するか。一般的には迷える人々の救済のためだろう。同じことだ。



通常レベルを超えた知覚や能力は、そうした目的のために開花するのであり、そこには果たすべき任務という義務が生まれる。それを放棄し、てめぇの欲求・目的に能力を奉仕させるのが黒魔術師なわけだが。




しかし、「正しい道」で能力を養った者は、自然と「永遠のパーソナリティー」に近づいているし、永遠の人格が目覚めてくる。



ゆえに自己の行うべき道も、自然とわかる。自分の振る舞いが、自然と永遠の自己にアチューンメントされたものになってくる。そうなっていなくては、バランスがおかしいということだ。



そして上記の最後の一文には『永遠なるパーソナリティーの指揮の下、現在のパーソナリティーに与えられた大きな任務の1つは、思考や感情という神聖なる贈り物を受け取るにふさわしい存在になることです。』とある。



それは、この道を歩んで正しく在れば、己の思考・感情それ自体が、永遠のパーソナリティーからのメッセージとなることに他ならないということなんだ。



スピな世界では大天使やら高次の存在からのメッセージをチャネって届けることに腐心するのも多いが、真に耳を傾けるべき“声”は、永遠のパーソナリティーの声だ。そして永遠のパーソナリティーに現在の自己を近づける努力こそ、真に取り組むべきだろうぜ。



そのプロセスこそが、オレさまたちが歩むべき道そのものとなるのだから。



ま。そんな話だ。

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【内省編】
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2.理性で、潜在意識という畑を耕せ!
3.瞑想と内省との違い
4.基礎的内省の実践
5.内省の必要性としての補講

【ヒーリング編】
1.エーテル(気)を感じることから始めよう
2.エーテルの機能について1
3.エーテルの機能について2
4.エーテルの機能について3 基礎的プラクティス

【エソテリック・プラクティス】
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