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「新型コロナウィルスの意味とアーリマン」という内容の感想をもらった話-シュタイナーの1923年8月25日のミュンヘンでの講演より―

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この記事の概要

どうも!なつきです。

いやはや、世間的にはコロナ不況なんて事態がひたひたと差し迫っておりますなぁ。

そんな中で

「コロナウィルスは陰謀論でスピリチュアルな話として語るべきなのかね?」

「コロナウィルスが中国発ということから見るスピリチュアルな意味」

なんて記事を書いていたら、読者のIさんからすごく興味深いメールをもらった。

おかげでコロナ三部作なんて具合に第三弾が生まれてしまった。

秀逸だったので、ブログで紹介したいと言ったらOKをもらった。

というところでコロナコロナといい加減飽きもきていそうな昨今ですが、まぁネタにさせてくれ。

こちらのIさんだが、大層なインテリさんで昔とある論考の冊子をいただいたのが、
はっはっ!

うん、ほとんど理解できなかった・・・orz….

しかし今回はおれちゃんの知的レベルを察してくれたのだろう。

 

今回はおれも分かったから!(嬉

 

新型コロナウィルスとアーリマン

さて。以下、緑文字がいただいた内容だ。

途中、引用されるシュタイナーは濃い青文字ね。

そして適時、夏樹としてときどきコメントを挟みながら読んでいてこう。

「コロナウィルスのスピリチュアルな背景についてのブログ記事を興味深く拝読しました。

おそらく、他の読者の方々からも多くの反応がすでにあるのでしょう。

私自身、この問題について考えてみました。

その結論は加藤さんのものとは少し違ったものとなったのですが、以下に考えをまとめたいと思いますのでお読みいただければと思います。

コロナウィルスが「過剰なる唯物論の傾向を是正するために中国で発生した」という点について、私も同意いたします。

この過剰な唯物論という点について、私は少し別の見方をしてみました。

ウィルスが発生したのは中国でしたが、流行しているのは全世界ですので、思想としての唯物論=中国共産主義としてではなく、全世界的な傾向で具体的な唯物的傾向として考えてみました。」

まずはここまで。

いやー、まずは言いたかったことをしっかり理解してくれてうれしい。

ただほんとに中国で発生したのかはわからんが、『中国で社会問題化した、大ごとになった』という点が重要だな。

たとえ実は中国ではなくてA国で発生して、でもどういうわけか世界的な事件になったのは中国で、というところがミソになる。

そしてこちらのIさんは、コロナウィルスのスピリチュアなル点からの問題がこの唯物論への是正ならば、問題は世界へと波及していることから、「全世界の唯物化への是正ではないのか」と考えを進めたわけだ。

Iさんはさらに言う。

今、世界はさらに唯物論が進んでいる、つまりアーリマンの影響を受けているのではないか、と。

 

新型コロナとアーリマンと世界的唯物論とシュタイナー

Iさんは続ける。

「では、それは何か?
広がる顔認証・顔認識―中国が進める監視社会の現状

このAI技術による監視社会、このあたりではないかと考えています。」

確かに管理社会はアーリマンの得意技だ。

管理は即座に数的把握となり、アーリマンの得意領域だ。

 

「おそらく中国でもAIによってこの新型コロナウィルスの対策が検討されたりしているのではないでしょうか?

そして韓国では新型コロナウィルス感染者の追跡アプリも人気だとか。

しかし、これらの現代の高い技術をもってしても完全にウィルスを追跡することなど到底できはしないでしょう。

AI技術による監視社会は、それに不安感を抱きながらも実際に犯罪が抑制できることから、着実に世界中で進んでいます。

親たちも子供たちをスマホによって監視し、そのように育った子供たちは将来、監視することもされることにも疑問を持たなくなるでしょう。

このような傾向に対する反応が新型コロナウィルスなのではないかと思うのです。

それで、何かおもしろい事をシュタイナー先生が言っていないかと、ほとんど読んでいなかった『悪について』春秋社 という本をめくってみましたら、ありました。」

いいですねぇ。アーリマンと言ったらコレだろ、というくらいしっかり語っていたな、確か。

「1923年8月25日のミュンヘンでの講演で、アーリマンについて、「死を霊界から合法則的にコントロールする使命」を果たしており、その限りで『死の正統な支配者であって、悪しき力ではないのです』と述べた後、次のように述べています。

『さて、アーリマンが自分の分野を踏み越えてしまう時とは、思考をいつかは消滅せざるをえない脳から引きはがして、思考を独立させようとする時です。感覚世界に向けられている思考を身体の一部である脳から引き離そうとするのです。
                        :
                        :

人間の<思考>を脳という<思考>の肉体上の土台から切り離すことに成功することによって、この<思考>を通して、物質界に唯物主義という影と図式を持ち込むことができます。影と図式を物質界に組み込むのです。アーリマンはこの影と図式を使って、アーリマンの特別の領域を確保しようとするのです。』

 

中略した部分もありますが、ここで言われている「思考を脳から引きはがして、思考を独立させる」というのはアーリマンの霊的な、つまり目には見えない領域での働きのようです。」

ここでおれちゃんとして思うところがある。※<赤文字>化はおれね。

僕としては、上記の思考と書かれているのところを『思想』と言い換えるんだ。マルクスの生み出した史的唯物論。

そうとらえると、『物質界に唯物主義という影と図式を持ち込むことができます。』というシュタイナーの考えのも成立するように思わないか?

まぁそれはおれの思うところだ。

Iさんの話を続けよう。

「しかし、AI という存在を考えるとこのアーリマンの働きはすでに霊的な領域でだけでなく、物質的な世界においても実現しているのではないかと思うのです。

すでにAIによって「思考を脳という思考の肉体上の土台から切り離すことに成功」してます。そして物質世界に組み込まれた「影と図式」とはネット空間と言えるのではないか。」

 

ここまでざっと読んでもらったが、面白いと思わないか?

シュタイナーの論考も交えつつIさんは書いてる。

 

ヴァーチャルという手で触れられない、非物質的な、しかし唯物的な影響

「実際AIはそこを特別の領域としているでしょう。

それで、またネットからの最近の話題ですが、亡くなった娘とバーチャルで「再会」、母親の映像がネットで反響 韓国

 
この話題、ネット上のニュースでちょくちょく出ていたので、ご存じかもしれません。

そうでしたらリンクは開く必要もないでしょう。

この技術のヤバさは専門家でなくとも感じられます。

以下はそういった専門家の意見ですが、これも容易に想像できる内容なので開かなくてもいいかと思います。

 

死んだ娘と母親がVRで再会、韓国人は“全員感動”! しかし、世界は「詐欺霊媒のハイテク版」指摘… AI美空ひばりは?
 
 
この件によってわかる事は、私たちはAIが仮想空間で肉をまとった場合に、容易に手玉に取られうるということと、やがてこの技術も受け入れられるかもしれないという事です。

 

さきほどのシュタイナーの講演をまた拾い読みしてみました。

 

『アーリマンは、人間の思考が死への流れの中に入っていこうとするのを妨げます。そうすることで思考を死の流れから引き離し、思考自身の土台である脳から切り離された思考によって作り出された影と図式を、物質界に送り込む機会をうかがっているのです。

アーリマンは思考を物質的、感覚的な世界に留めておこうとし、そして思考を影と図式というアーリマン的な、独立した領分にして感覚世界に組み込むのです。

初歩的な見霊体験者はこの思考を動き廻る影として霊視します。』

 

「動き廻る影」 これは動画かVRですな。

(※注)もともとは映画を指して言っていたはずbyなつき)

 

何にしろシュタイナーが霊視していた事柄が、100年後の現在、地上に形をなしているということです。」

いかがだろう。

おれは大変興味深く読ませてもらった。

 

元々、このブログでのコロナ記事は『ウィルス』が中国からパンデミック的に広がっている状況に対して、スピリチュアルな意味を話してみよう、という趣旨だった。

 

しかし、そこからインスパイアされて、世界的にまん延しているアーリマンの、すなわち唯物的傾向—というか霊的侵食—についてシュタイナーの指摘をひっぱりだして考察してくれたのが、Iさんのアーティクル だ。

 

シュタイナーの面白いとこは、ルシファー(精神主義)であれアーリマン(唯物主義)であれ、いわゆる『悪』とはみなさないことにある。

それらもこの世界において、バランス、均衡、そして宇宙の進行のために必要不可欠な仕組みであると教えてくれることにある。

 

そんなことを念頭に置きつつ読んでくれたせ幸いだ。

 

また何か感想とかあったら教えて欲しい。

Iさん、感想があれば聞きたいようなので。

 

ブログコメントでもメルマガへのレスでもOKだ。

 

ま。そんな話さ。

 

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2. 欲求の階層を把握しろ!
3. 意識にコスモス(秩序)をもたらせ!
4. スピリチュアル・リンケージを生み出せ!
5. 1009回目のプロポーズ
6. 視覚化が未来を拓く
7. 自分の真の敵を知れ
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