叡智と真理を探究する者のために

再掲

あーども、しんどいときは、過去記事でも再掲するか・・・と横着さを発揮するオレさまですが、ぽまいらはいかが横着万歳!な人生を歩いていやがりますか。(藁



あー。さて。そんなワケで、過去記事の再生産くらいヤらせてくれよ。どーせぽまいらも忘れてるだろうからさ。2005年5月12日「存在するということ」だ。


以下、再掲



さてさて。<存在>を哲学したおっちゃんといえば。



そうだ。ハイデッガーだな。西洋哲学は彼で終わった、といわれるほどの巨匠だ。



あの難解な『存在と時間』だっけか。あれに取り組むのは至難の業だな。



しかしな。オレさまの言ってることではないが、ハイデッガーの見ていた地平というのは、例えば禅の道元とかと比べればまだまだ甘いらしい。



道現にちと取り組んだこともあるが、まぁ全然わからん。



あの眼差しの先にあるものに想いを馳せるだけで、ブッ飛んでしまう。



しかしながら、ハイデッガー、それも後期ハイデッガーの認識の地平というのは、誤解を恐れずに言えば、どうやらオレさまの地平とかなり同じところを見ているのではないか。



そんな気がするんだ。



そんなこともあって後期ハイデッガーの世界をおれ様は気に入ってるんだな。



彼の最後(?もしくは最後に近い)ものではさ、「野の道」という小冊子程度のものがあるんだ。もう、論文というよりは、詩なんだな。



『野の道はホフガルテンの門からエーンリートへ通じている。お城の庭の菩提樹の老木が壁越しにその道を見守っている。その道は、復活祭のころになると、青々とした麦畑と、生き生きとした牧場の間で光り、降誕祭のころには、吹雪に埋もれ、丘の彼方に消えてしまう…』




ってなかんじ。



あの難解な哲学者がこんな世界を見出し始めたのは、こんな感覚があったかららしい。



「今、私がもっとも関心をもつているのは、ことばの問題です。戦後、

ドイツでも、哲学をアメリカ流に、技術的に取り扱おうとする考えが

支配的になりましたが、わたしはそうした哲学に対して、

ほんとうの哲学、ほんとうの形而上学を再建しようと思っているのです。

そのカギは、ことばにある。たぶん詩にね」


<詩>ということばにその可能性を見いだしただなんて、ここでよく触れる菅原さんの『無限の詩学』みたいだよな。

詩という言語のみ、宇宙を語ることができるとするさ。



彼はな、自宅近くの野の道を歩いているうちにさ、

「単純なものこそ、変わらないもの、偉大なるもの謎を宿している」ということに気付いたんだ。



単純であどけない自然の語る<存在の深み>を見いだしたんだと思う。




そしてだからこそ、その深みに分け入る言葉は、自然派の詩人たちのように、もはや詩ということばしかないと感じたのかもしれない。



『槲(かしわ)の木は私に語りかける。成長するということは天に向かって枝をひろげることであるとともに、大地の闇の中へ根を張るということだ。

同じように人間も、天の呼び声に耳を傾け、大地の慈しみに身を置くならば、やがて確実なものを育て上げるだろう』

ハイデッガーは、そうした変わり行く変わらざるもの、としての自然を、<存在を自覚している存在者>と見つめていたんだ。

そして存在者たる自分の前に『等しく存在しつづける』
自然を見つめることで、この単純なる神秘―存在の深みの声を聞いたんだ。



それは、ヨーロッパが伝統的に神のことを<存在>と呼ぶことと同義であったのだろう。



『私は在る。在るというものだ』という古典の聖句の深奥へのハイデッガーなりの分け入り方であり、到達だったんだ。



彼にとって、優しい自然の野の道とは、存在への道であり、ことばへの道だった。



そして、存在するということの深みを認識する道だったんだな。



一人の存在者として。



おまいたちは、自分が存在するということの神秘。そして目に映る全ての<存在>が存在してくれるという『奇跡』に思いを馳せたことはあるだろうか。



ま、そんな話だ。

【特典つき!】メルマガ登録

 

メルマガ「魂の神秘学」は、

神秘家:加藤夏樹 が、ガチに本物の神秘学の探究を進めます。

本物のスピリチュアリティとは・・・?

と、真摯に問う方の登録を夏樹がとっても楽しみに待ってます!

 

登録はコチラから☆

 

メルマガ魂の神秘学は、

登録特典としてPDFブック
「神秘学ベーシックテキスト」
プレゼントしています!



>>こんな方はぜひ!

・本質的なスピリチュアルを探求したい。
・スピリチュアルで本当に大切なコトを知りたい。
・ヒーリングの基礎的なコトを知りたい
・ヒーラー向け基礎スキルを知りたい
・スピリチュアルの基礎を学びたい
・ちょっと本格的なスピリチュアルも知りたい



【Contents】

はじめに-最高のヒーリングの話

【内省編】
1.内省の効果として-内省で生まれ変わった男の話
2.理性で、潜在意識という畑を耕せ!
3.瞑想と内省との違い
4.基礎的内省の実践
5.内省の必要性としての補講

【ヒーリング編】
1.エーテル(気)を感じることから始めよう
2.エーテルの機能について1
3.エーテルの機能について2
4.エーテルの機能について3 基礎的プラクティス

【エソテリック・プラクティス】
1. 秘教のスキルとして霊的防御フィールドの構築
2. 1本の赤い薔薇を


【ヒーラーに向けて】

1.魂のセラピストたれ

登録はコチラから☆

 

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


特別講義

おすすめカテゴリー

MYブックマーク

カテゴリー

最近のコメント

  • ポチ { とっても共感します。 キリスト教ではキリストに似る、であったり創造を完成させることがゴールですが、キリストは創造を完成させるために受肉と贖罪とその後の継続的な働きかけを行い、創造の完成は「(自我の束を含む)この社会」を指してるわけなので、社会運動に参画せざるを得ない。 それをキリスト教で一番端的に表現しているのがプロテスタントなんだろうと思います。 アメリカは理想と現実の狭間で矛盾だらね。でも彼らはだからといって理想を捨てることはありません。 }
  • 加藤 { いえいえ。お役に立てていたら幸い・・・! }
  • 市川康明 { 何時も,魂の浄化をさせて頂いております. 有難うございます. }
  • 加藤 { こちらこそ目を通していただき、感謝です。 }

ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

RSS

twitter