“スピリチュアルとは何か”。その意味や方法論を探究するスピリチュアルブログ「魂の神秘学」―瞑想、瞑想方法、内省など多岐に渡って

天使論12

というわけで、今回で天使論編もかなり終わりに近づいてきたぜ。こうして天使という存在について学んでみても、結局のところ、「天使」とキリスト教世界で呼ばれてる神的存在を理解するには、自身がアチューンメントし、コミュニケーションをしていくしかない。



「知識」とはいわば、それを助けるためのパースペクティブなんだ。たとえば、経済の知識・理論がアタマに入っていないヤシが、いま世界で現象として顕れている複雑な経済を理解できるだろうか? 本当のところは専門家ですらよくわかっていないというのに。



そして逆に言えば、さまざまな経済理論が数多存在しているように、専門の学者であっても、自身のもっとも得意とするパースペクティブ(理論的視座)によって、その人が重要と捉えている「一部」を拡大して見ているにすぎない。



トータルに認識するなんて、オレさまたちの住まうこの世界の社会が対象であっても、無理なんだ。



それが高次の世界、ましてや現在の人間知性を超えた存在が相手であれば、部分的理解にとどまるのは致し方がない。それでも人は、限られた理解を前提としつつも、前に進もうとする。その努力と歩みが、大切なんじゃねぇかな。



前置きはこれくらいにしておこう。「エソテリック・ティーチング」を抜粋する。



「シャマエル


 私たちの肉体の中では、大地のエレメントを支配するもう一人の天使、シャマエルが働いています。古代エジプト語で、Sham-A-Elと呼ばれ、Shamは光を、Aは女性あるいは物質を意味します。



私たちの王国において生命現象を生みだすことはエレメントの大天使全員の仕事ですが、とりわけ天使シャマエルの役目だといえるでしょう。土の天使シャマエルは光と闇の監視役であるルシファーのエレメンタルが投影されたもので、シャマエル自身は大天使ではありません。



ノエティック・ステートを超えた領域で出会う大天使たちは、その表現に相対的な違いが見られません。より低次の世界においては別々に存在しているように見えますが、彼らはお互い常にコンタクトとアチューンメントを保って共同作業を続けています。



このアチューンメントのすばらしい実例が、大天使たち全員が人間の中で行っている共同作業だといえるでしょう。」



オレさまたちの肉体、臓器などの器物的・物質的部分の創造を可能にしているのが、この「シャマエル」だ。下線部を引いたところだが、物質性というか、大地の女性性・闇性はさまざまな神話や神智学的見解ではよく言われるところだ。



そしてそれもそのはず、地を司るシャマエルとは「光と闇」、相対性・二元性を司る大天使ルシファーがエレメンタルとして生み出した天使だからだ。



ダスカロスの天使論においては、「天使」とは大天使が創造の営みを行うために、いわば手足として生み出したエレメンタルなんだ。大天使には天使を創造する“権威”が与えられている。



そして人間も霊的には「大天使」であるがゆえに「天使」を創造する権威がある。実際、ダスカロスはよく「守護天使」を創造していたし、いわゆる「魔術」で作られる人工精霊やら式神といった存在も、同種の原理で創造される。ただし、利己的な目的で創造することは本来、秘教の探求者には許されていない。



それはさておき。



シャマエルの管轄である<物質性と闇属性>というのは切っても切れない。植物が大地の闇の中で育まれるように、新たな生命とその器(肉体)は、闇の中で育まれる。



「物質」とはそれ自体、生と死を内包する二元性それそのものだからだ。塵から生まれたものはすべて塵へと戻り、新たな塵を生み出していく。ルシファーとはこの原理を管理・運行しているわけだ。



そして物質とは、それを支配し、理性的にコントロールするものにとっては祝福だが、溺れるものにとっては、精神をブタにする「魔女」ともいえる。



だからこそ、ルシファーという単語に象徴される「闇」的なイメージは、人間を誘い、堕落させる「避けるべき」イメージが付与され、ルシファーも「堕天使」とされてきたのだろう。



だが、当然だが、オレさまたちの世界は、この肉体も含めて、物質がなければなにも存在しない。物質次元の世界だ。これは祝福だ。物質というエレメントをオレさまたちはいずれ支配し、コントロール下におけるようになっていかねばならない。




古来、イニシエーションがなぜ四元素の名を持つのか。神秘家たちは、一つひとつ元素をマスターしていくからだ。ときに一瞬、ときに幾つもの人生それ自体がイニシエーションとなる。そうやってエレメントを体得していったものが、「マスター」と呼ばれる。



そうしたオレさまたちの進歩を行わせてくれる世界こそこの物質次元の世界だ。



光と闇。物質性が産み出す相克をオレさまたちは乗り越えていかねばならねぇんだ。ルシファーが、シャマエルが与えてくれる「物質」「二元性」には、そうした意味が宿っている。



目の前にある「土くれ」には、今ここで生きているオレさまたち全員の「課題」が、現れているんだ。



ま。そんな話だ。

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3.瞑想と内省との違い
4.基礎的内省の実践
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