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神秘家ダスカロスの神秘学的天使論3~大天使論を中心に~

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本記事の概要

はい、どーも。一部の天使たちから悪辣な呪いを一身に浴びつつあるオレさまですが、ぽまいらはいかが心優しい天使ちゃんたちの歌声に癒されていやがりますか。まぁアレです。どこかに高次存在を敬う、畏敬の念を捨ててしまったのでしょうか。しょせん、オレさまとフィーリングの合う天使なんざルシファーくらいだぜ。(藁 と今日もやさぐれモードのオレさまです。


さて、今日は大天使の自己認識についてだが、早速まずはダスカロスの「エソテリック・ティーチング」から抜粋しよう。

また、まず

神秘家ダスカロスの神秘学的天使論1~大天使論を中心に~

神秘家ダスカロスの神秘学的天使論2~大天使論を中心に~

上記が未読の方はどうぞ、

 

大天使の自己認識


「・・・大天使が自己認識をもっているのかどうか、考えてみましょう。もちろん持っていますが、それは私たち人間の自己認識とはかけ離れたものです。大天使は全なる知恵を持ち、法則原因について、またそれらの表現について理解しています。



しかし、大天使は人間のように潜在意識がなく、自己意識超自己意識的な自己認識ももちません。大天使が持っているのは、絶対的な自己認識です。全なる知恵は全なる知恵の本質を知っているのでしょうか? 光は光の本質を知っているのでしょうか? 大天使のあるものが特定の目的のために人間のイデアを「人の子」とならない限り、大天使の自己認識は、私たち人間のそれとは異なっています。



大天使は自らの任務を果たしても、特定の出来事について記憶する、ということがありません。なぜなら、神聖なる瞑想の中で生じる大天使のイデアは、時間と場所の印象を受け取るように作られていないからです。」

大天使の法則としての理解


さて、今日の抜粋部分はとても重要だ。


まず、大天使は法則と原因を理解している、とある。つまり彼らは自らの任務である宇宙の創造・管理において、完全に「原因と結果の法則」にのっとって働いている、ということだ。逆に言えば、彼らはカルマの法則から外れることは決してしない。というより、むしろその法則の運営側にいる。



そして潜在意識がなく、絶対的な自己認識がある、とある。人間は、自分の人生に何が顕れるのか、よくわかっていない。自分の前世で蒔いた原因は無論のこと、今日の決意・選択・行動がどんな結果となって顕れるか見通せず、人生の荒波に翻弄される。



だが、マスターと呼ばれるヤシらはそうではない。潜在意識が限りなく存在せず、意識領域のほぼすべてが顕在意識(理性)によって照らされている。

 

一方、大天使らは初めから潜在意識がない。ゆえに自分の行動はすべてどんな結果になるか分かっている。すべてを顕在的に、意識的に理解している。何をどう行動すべきかは、初めから有している「全なる知恵」によって分かっている。

この点が、最大級の違いといえる。

 

 

大天使は記憶しない


そしてさらに特筆すべき点がある。彼らは、特定の印象について記憶することはない。



これはどういうことかというと、「物事を比較・検証・判断する能力がない」ということなんだ。

 

すべてを知っている彼らは、初めから答えをもっている。完全無欠のコンピューターのようなものだ。完全無欠ゆえに新しい物事を覚える必要はない。必要があるならそれは全なる知恵ではない。ゆえに初めから、そのようなインプットは機能として持たない。「全」ははじめから欠けていないゆえに「全」なのだ。



一方、人間は日々、色んな物事を比較して、検討して、自分で考えて答えを導いて生きていかねばならない。記憶するからこそできるよな。これが人間と大天使との最大の差だ。そして実は、この比較・検討して自分で考えるという能力こそ、「進化を可能とする能力」なんだ。



考えて見てくれ。霊的に進歩しようとしたら、オレさまたちは内観をして、自己分析をする。そして「ここはああしたほうがいい、あはれすべきではなかった・・・」と考え、自分を改め、少しずつ進歩していく。これは、物事を比較・検討した結果、「こうするほうがいい」と自分で結論するだろ。



この「進化するために欠かせない能力」が、大天使はないんだ。そして比較できないがゆえに、ダスカロスに本文中で「光は光の本質を知っているのでしょうか?」と書かれている。



生まれてから水中しか知らない魚は水を知るだろうか。水でない場所を知り、初めて「水」というものがいかなるものかを知るだろう。



同様に「善」しか知らない彼らは、善の意味を知るだろうか。

 

 

大天使とは聖書の放蕩息子のたとえ話の「兄」である


さぁ、ここで「放蕩息子」のたとえ話を思い出して欲しい。なぜ放蕩の旅に出た息子が、戻ってきたとき、「永遠の知恵」をあらわす指輪を父にはめてもらえたのだろうか。父の宮殿を出た息子は、放蕩の限りを尽くし、荒野をさすらい、父の栄光とは真逆のものを知った。普通に考えれば、救いようのないドラ息子だ。そんなもん、経験するまでもなく予想しろ、という話かもしれない。



だが、このことこそ、「父なるもの」の本質を息子に教えた。体験的に、強烈に叩き込んだ。だからこそ、父のもとからずっと離れず、父の仕事を助け続けていた兄・・・つまり、大天使よりも、放蕩に出た弟は、偉大なる知恵を獲得して父のもとに帰ることができた。



さらに言えば、現実問題としては、いま「弟」は放蕩しているが、兄たちは助けの手を伸ばしている。兄は、進化する能力を持たないが、弟が進化することを通して自分もまた少しずつ進化している。



つまり人間を通してのみ大天使たちは、進化することができるのだ。もっとも困難な学びのプロセスにいる人間は、宇宙の諸存在の進化それ自体を担ってもいるわけだ。



これが大天使と人間の兄弟に喩えられる関係性だ。そして人間が宇宙の中心的存在である所以だ。

 


善しかしらぬ大天使たちは完全かもしれないが、逆説的に不完全である


さて。そんな「善」しか知らない、ミスターパーフェクト。記憶もできない比較・検討も必要ない、すべてのデータがインプット済みのコンピューターのような自己認識をもつ諸存在と、どこまで「人間的な」おれたちとの会話が成立するだろうか。オレさまは甚だしく疑問だな。

 

まぁ成立はしても、それはおれたちのイメージする会話、対話とは大きく異なる形式をとるだろう。うまく伝えにくいのだが。


もっとも、オレさまも正直に言ってしまえば、大天使の自己認識について知ることは、こうした概念的なことばかりだ。抽象的な知識としてしか伝えられない。自分なりの真相は、できるだけ自分たちで手探りで実感していってほしい。

 

自身の発達に応じて、少しずつわかってくるだろうよ。

ここまで大天使という存在を非人格に描写しておきながらなんだけど、彼らだってかなしみはないものの、喜びはある。そしておれたちに対して、喜んで仕え、協力だってしてくれるのだ。その「高さ」におれたちが至るとき、それはとてつもなく大きな成長の証となるだろう。



ま。そんな話だ。(藁

次回の「神秘家ダスカロスの神秘学的天使論4~大天使論を中心に~」も引き続きどうぞ。

 

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2.理性で、潜在意識という畑を耕せ!
3.瞑想と内省との違い
4.基礎的内省の実践
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2.エーテルの機能について1
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